北朝鮮・ロシア軍事協力に「深刻な懸念」 日韓首脳会談、残る懸案も

会談を前に握手をする石破茂首相(右)と韓国の尹錫悦大統領=2024年11月16日午後2時53分、ペルー・リマ、川村直子撮影

 石破茂首相と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が16日(日本時間17日)、訪問先のペルーの首都リマで会談した。北朝鮮とロシアの軍事協力の深化に「深刻な懸念」を共有し、日韓と日米韓で緊密に連携していくことを確認した。

 両首脳の会談は10月10日に続き2回目で、予定を大幅に超える約50分間に及んだ。冒頭で首相は「厳しい安全保障環境を踏まえ、日韓、日韓米の協力を継続的に強化していくことが重要だ」と指摘。尹氏も北朝鮮兵のロシア派遣に言及しながら「域内や世界情勢が緊迫化している」とし、日韓の緊密な連携の重要性を訴えた。

 日韓は北朝鮮をめぐる情勢への懸念を強めており、15日にはバイデン米大統領も交えて日米韓の首脳会談を実施し、3カ国の協力強化に向けた調整を担う「日米韓調整事務局」の設立で一致していた。

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