14選狙う自民か、前回惜敗の立憲か、前知事次男か 大分2区は混戦

ガンバローと拳を突き上げる支援者ら=2024年10月15日、大分県内、大村久撮影

 大分2区は、立憲民主党前職の吉川元氏(58)、前大分県知事の次男で無所属新顔の広瀬建氏(50)、14選を狙う自民党前職の衛藤征士郎氏(83)の三つどもえとなった。

 安倍派の衛藤氏は、1070万円の政治資金収支報告書不記載で党役職停止処分(4日付で処分終了)を受けた立場。同県臼杵市内での出陣式では裏金問題を謝罪し「北風の中を全力で走り抜ける」と語りつつ、「高齢者のみなさんの過去、現在、未来を共有できる」と訴えた。

 吉川氏は唯一の野党候補として衛藤氏と5回目の対決となった。前回は654票差まで迫り、今回は悲願の選挙区当選を狙う。臼杵市で開かれた出陣式では、自民の裏金問題について「政治への信頼は地に落ちた」と指摘。最低賃金や年金の引き上げなどを訴えた。

 前回の一騎打ちの構図に割って入ったのが広瀬氏だ。自民県連に公認申請を求めたが、無所属で挑む。同県日田市での出陣式では、政治とカネの問題を挙げ、「民主主義の根幹が揺るがされている」。広瀬勝貞・前知事も出席し、「誰に投票したと聞かれて、恥ずかしくない選択を」と訴えた。(大下美倫)

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