投票所が衆院選当日使えない! 地域行事の先約、追加費用225万円

神戸市役所

 27日投開票の衆院選で、神戸市東灘区は投票所の1カ所について急きょ、仮設のコンテナユニットを作ることにした。投票所として想定していた民間の会館が投開票日の当日、地域行事で使えないためだという。

 区選挙管理委員会によると、仮設の投票所は会館近くの公園に置く。周辺に代わりとなるような施設がなく、近隣の投票所まで坂道で1キロ以上あるため、有権者の負担を考慮した。

 四つのコンテナをつなげた約40平方メートルの広さで、投開票日までに建設される予定。コンテナユニットやトイレ、備品などを含めて約225万円かかる。

 兵庫県内では衆院選後、前知事の失職に伴う知事選(11月17日投開票)が控えている。建設費用などがかかることから、仮設の投票所は衆院選後も取り壊さず、知事選でも使う予定だ。

 区は急な衆議院解散を受けて施設側と施設の利用を交渉したが、地域の行事があるため使えないとの返答だったという。

 区選管の担当者によると、民間施設を投票所として使う場合は、あくまで所有者や利用者にお願いをする形で、強制力はないという。「(場所の変更で)有権者が投票所を間違えないよう、広報に努めたい」と話した。(杉山あかり)

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