裏金問題で自民非公認の中根氏「対象にならないと思っていた」
自民党が9日に衆院選の一次公認候補者を発表し、埼玉県内の立候補予定者では、派閥の裏金問題で1年間の党役職停止処分を受けた三ツ林裕巳氏(69)=埼玉13区=に加え、中根一幸氏(55)=6区=が公認候補から外れた。中根氏は、裏金問題で半年間の党役職停止処分を受けていた。
中根氏は9日、朝日新聞の取材に対し「非公認の対象にはならないと思っていた」と明かした。同日朝に党本部から電話で伝えられたという。受け止めについて聞くと、「うーん」と目をつむったあと、「党の決定であるので、重く謙虚に受け止めている。我々に国民の不信を招いてしまった大きな原因がある」と悔しそうな表情で述べた。
衆院選について「地元や国内外でいま取り組んでいることや、これからやりたいと考えていることがたくさんある。無所属での戦いにはなるが、まずは反省をしながら自分の考えを訴えていきたい」と話した。
このほか、戒告処分を受けた柴山昌彦氏(58)=8区=と大塚拓氏(51)=9区=が、比例区との重複立候補を認められない見通し。(中村瞬)
10/10 16:00
朝日新聞社