自民党道連と新党大地が衆院選で選挙協力 維新と袂を分かった大地

次期衆院選での選挙協力を決めて握手する新党大地の鈴木宗男代表(左)と自民党道連の中村裕之会長=2024年10月5日午後4時8分、札幌市、日浦統撮影

 自民党北海道支部連合会(中村裕之会長)と地域政党・新党大地(鈴木宗男代表)は5日、次期衆院選(27日投開票予定)で選挙協力すると発表した。大地は候補を擁立せず、自民の公認候補から要請があれば推薦して支援する。すでに4区や6区の自民現職と10区の公明現職の推薦を決めた。これまでの選挙協力は候補者単位だったが、今回は初めて組織同士で結んだ。

 中村氏と鈴木氏は札幌市内で共同会見し、「政治の安定が共通目標」と協力のねらいを説明。中村氏は「道内には熱烈な大地の支援者がいるので、自民党への支援を固めてもらう」と語った。

 鈴木参院議員は2021年の衆院選で、日本維新の会北海道総支部代表として道内の3小選挙区に3候補を擁立して新党大地も推薦したが、小選挙区、比例ともに議席を得られなかった。

 昨年10月に事前届け出なしで訪ロしたことを巡って維新を離党した鈴木氏は現在、無所属。来年7月には参院議員の改選を迎えることから、今回の選挙協力は次期参院選で自民党の支援を得るための布石との見方もあるが、鈴木氏は「私は応援の見返りは何も求めない。目指すのは政治の安定です」と述べて否定した。

 また、次期衆院選で道内3小選挙区の維新公認の3候補については、新党大地は支援しないことも明らかにした。(日浦統)

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