新閣僚、旧統一教会側との接点認めたのは8人 石破首相や加藤財務相

衆院本会議の首相指名選挙で投票する自民党の石破茂総裁=2024年10月1日午後、小宮健撮影

 岸田文雄前首相の就任から3年の間に、国会では、自民党派閥の裏金と、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関わりが大きな問題となった。石破内閣では、裏金を受け取った議員の入閣はなかったが、教団側との接点を認めた議員は石破茂氏を含め8人が入閣した。

 2022年の安倍晋三元首相襲撃の直後に、教団や関係団体との接点の有無を尋ねた朝日新聞のアンケートでは、今回入閣した20人のうち7人が接点を認めていた。石破首相▽加藤勝信・財務相▽小里泰弘・農林水産相▽武藤容治・経済産業相▽赤沢亮正・経済再生担当相▽城内実・経済安全保障担当相▽伊東良孝・沖縄北方担当相で、教団や関連団体のイベントに出席したり、祝電を送ったりしたことがあるとしていた。

 石破氏は、教団側から献金を受けたり、パーティー券を買ってもらったりしたことがあると認め、理由や経緯については「政治活動の自由及びプライバシーの保護の観点から回答は控える」としていた。赤沢氏は教団を「近年特段の問題は指摘されていない宗教法人」だと認識していたとした。

 自民党も、朝日のアンケートと同時期に「点検」を実施。朝日に接点を認めた7人のほか、朝日に未回答だった坂井学・国家公安委員長についても、選挙でボランティア支援を受けるなどの教団側との接点があったと公表していた。(浅沼愛、根津弥)

■教団側との接点を過去に認めた石破内閣の閣僚

 石破茂・首相

 加藤勝信・財務相

 小里泰弘・農林水産相

 武藤容治・経済産業相

 赤沢亮正・経済再生担当相

 城内実・経済安全保障担当相

 伊東良孝・沖縄北方担当相

 坂井学・国家公安委員長

*2022年の朝日新聞アンケートや自民党点検で認めた議員

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