なぜ野田元首相が立憲新代表に? 世論の支持と「中道保守」シフト

立憲民主党の臨時党大会で、代表選の決選投票前に演説する野田佳彦氏=2024年9月23日午後2時47分、東京都港区、恵原弘太郎撮影

 次期衆院選での政権交代をみすえた立憲民主党代表選で、野田佳彦元首相(67)が新代表に選ばれた。知名度の高さや「中道保守」シフトが好感された。ただ、野田路線は従来の立憲支持層や共産党の反発を招きかねず、野党間の選挙協力につながるかは見通せない。(松井望美、小林圭、大久保貴裕)

 枝野幸男前代表(60)との決選投票を制した野田氏は、新代表あいさつで自民党への対抗心をあらわにした。

 「力を合わせて打倒自民に向かっていきたい。挙党態勢で政権を取りにいこう」

 2012年衆院選で民主党下野を招いた「戦犯」の野田氏。代表選では「政権交代前夜」を掲げ、枝野氏、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の3氏を退けた。

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