府議補選で敗北の大阪維新、候補者が感じた逆風 戦略転換も及ばず

敗戦の弁を述べる大阪維新の会の三好俊範氏=2024年9月22日午後10時56分、大阪府摂津市

 大阪府議摂津市選挙区補選(被選挙数1)が22日に投開票され、大阪維新の会の公認候補が敗れた。維新が同選挙区で敗れるのは2010年の結党以来初めて。府内の選挙で苦戦が続いており、「絶対に負けるわけにはいかない」(党幹部)と意気込んでいただけに、衝撃が広がっている。

 補選には、維新の三好俊範氏(37)のほか、共産党、無所属2人の新顔計4人が立候補し、元市議会議長で無所属新顔の森西正氏(54)が初当選した。昨年4月の前回選挙では、維新候補が全体の8割以上の得票を集めて圧勝していたが、今回は141票差で敗れて次点に終わった。

 今回は斎藤元彦・兵庫県知事の問題への対応をめぐって維新への批判が収まらない中での選挙戦。告示日の第一声で三好氏は「ものすごい逆風。結党以来かもしれない」と危機感を口にしていた。

■方針転換を迫られた維新、補選に専念したのに

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