大阪府摂津市長選、前市議の嶋野浩一朗氏が当選 新顔3人の争い制す

初当選し花束を受け取る嶋野浩一朗氏(右)=2024年9月22日夜、大阪府摂津市三島3丁目、田中祐也撮影

 無所属新顔の3人が争った大阪府摂津市長選は22日投開票され、前市議の嶋野浩一朗氏(51)が、前府議の中川嘉彦氏(55)と女性団体事務局長の安藤清美氏(59)=共産推薦=を破り、初当選した。当日有権者数は7万869人、投票率は36・66%(前回33・42%)だった。

 嶋野氏は、市議として6回の当選を果たし任期途中だった今年、退任する森山一正市長(80)から後継指名を受け、立候補した。森山市政を継承しつつ、近隣自治体との広域行政のさらなる推進や高齢者福祉の充実などを掲げた。さらに「市民が誇りに思うまちにしたい」などと語り、支持を伸ばした。

 中川氏は府議を辞職、大阪維新の会も離党したうえで立候補。乳幼児へのおむつの無償配布や市長報酬20%カットなどを示しながら、「市政刷新」を主張した。安藤氏は学校給食の無償化や水道料金の値上げ計画凍結などを公約にし、「市民の暮らしを守る」と訴えた。だが、いずれも及ばなかった。(田中祐也)

■摂津市長選の確定得票

嶋野浩一朗 13760

中川 嘉彦  7964

安藤 清美  3879

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