「すき間時間でやってみたかったタクシー業務を…」日本版 “ライドシェア”がスタート 愛車をメンテナンスし出発式に

一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「日本版ライドシェア」が、4月26日から名古屋市などでスタートしました。

どうやって使うの? ドライバーはどんな人? 料金は? 取材しました。

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「タクシーの運転手はどれぐらい事故に遭うものなのですか」

4月23日、名鉄タクシーの営業所で「研修」を受けていたのは、名古屋で始まるライドシェアの第1号となるドライバー。

「ええと…何と言うんでしたっけ。ご予約のお客様でしょうか」

名古屋市では、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」が26日からスタートするのに合わせ、研修が急ピッチで進められてきました。

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去年買った愛車も、ライドシェアのためのメンテナンスを行い…

26日の「出発式」に臨みました。

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この男性は運転歴約30年。

普段はネット通販関係の自営業をしていますが、「すき間時間」を利用して働けることが魅力だといいます。

(ライドシェアドライバー)
「すき間時間を使って、やってみたかったタクシーの業務を体験できることに興味を持った」

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タクシー会社が運転管理 「安全指導を徹底し供給責任を果たしたい」

「日本版ライドシェア」は、タクシー会社が運転を管理するのが特徴で、名鉄タクシーは安全管理に特に力を入れていると話します。

(名鉄タクシーホールディングス 浅野丈夫社長)
「この地域におけるタクシー事業者として、安全教育、安全指導を徹底した上で、供給責任を果たしていきたい」

ライドシェアの車両に料金メーターはついておらず、アプリを使って予約をした際、距離に応じて料金が事前に確定する仕組みです。

また、必ずしもライドシェアの車両が配車されるわけではなく、近くを走っていた場合に配車される可能性があるということです(アプリで「ライドシェア」を選択していた場合のみ)。

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(ライドシェアドライバー)
「お客さまを乗せて走るのは初めてなので、特に1人目のお客さまに関しては、大丈夫かなと不安。ドキドキしている」

名鉄タクシーではすでに100人近い応募があったということですが、今後も採用を続け、研修が終わったドライバーから順次、名古屋市内とその周辺を走ります。

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(三重県 一見勝之知事)
「タクシーが足りなくなっているところがある。これをどう補っていくか」

タクシー業界では、コロナ禍からの回復に伴いインバウンド需要が増えるにつれて、「ドライバー不足」が深刻化しています。

三重県でも、ことし夏の観光シーズンにあわせて志摩市で試験的にサービスを始める方向で調整を進めるということで、今後、ドライバー不足の「救いの手」となるかに注目です。

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