自転車の悪質な違反に“青切符” 「傘差し運転」や「スマホ・イヤホン使用」は対象に そもそも青切符と赤切符の違いは? 

自転車の傘差し運転やスマホを操作しながらの運転。また、イヤホンで耳を塞いでの運転。

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このような行動で、歩行者の通行を妨げるなど自転車で悪質な違反をした運転手に対し、いわゆる「青切符」を交付して反則金を求めることなどを盛り込んだ道路交通法改正案が、5日に閣議決定されました。

そもそも、この「青切符」というのはどういったものなのか。

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まず、青切符と赤切符というものがあります。「青切符」は比較的軽微な違反で交付されるもの。正式には「交通反則告知書」といいます。支払うのは反則金で、納付すれば刑事罰はかされません。

一方で「赤切符」は、「告知票・運転免許保管証」といいます。飲酒運転など悪質な違反に対して交付されるもので、刑事処分の対象となります。こちらで支払うのは罰金です。

自転車に乗っていて違反した場合、青切符が切られることになるということなんですが、具体的にどういった行為が対象となるのか。

スマホやイヤホン使用・傘差し運転なども対象に

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主なものでは、信号無視、一時停止違反、通行区分違反(例えば自転車は左側通行しなければいけないところを右側通行してしまうなど)、歩行者の通行を妨げるような走行、スマホ使用、イヤホン使用、傘差し運転などが考えられるということなんです。

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反則金は16歳以上が対象で、5000円から1万2000円程度となる見通しです。

今回の法改正には、どんな狙いがあるのか。交通事故件数は、ここ数年でずっと減ってる一方で、自転車事故は横ばいで減っていないんです。この自転車事故の半数は、歩行者優先のいわゆる歩道などで起きています。この事故を調べてみると、自転車のルール違反が非常に多いんです。

あまりにも多いため、やはりルールの徹底が必要だという話になり、そのためには「ルールを厳しくして切符を切る」ということが抑止力になるんではないかと考えたわけです。

自転車は小さいお子さんから高齢者の方も乗る、身近な乗り物ですが「自転車」は「車両」です。自転車が人をひいて死亡事故を起こした事例は、これまでいくつもあります。自転車は危険な運転をすれば“走る凶器”にもなるという認識・意識をしっかり持ちましょう。

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