ダイエーとしてオープンし54年 イオン今池店が歴史にいったん幕 「思い入れは他店以上。 記憶の片隅において思い出して…」

名古屋・今池の地で、地元の人たちの生活を支えてきたイオン今池店。前の「ダイエー」の時代から続いてきた54年の歴史に、29日でいったん幕を下ろします。

ダイエー今池店としてオープンしてから54年と3か月。「今池の台所」として
親しまれてきたイオン今池店」。

CBC

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(40代男性)
「生まれた時から40年以上来ています。ちょっと寂しい」

(70代女性)
「寂しいね、本当に。最後に欲しいものを買ってきた」

(店員)
「売り切れですからね、なくなり次第終了ですよ」

29日午後7時をもって、一時休業するイオン今池店。

店をリニューアルして再びオープンするのか、それとも別の施設を作るのか、今後、店舗をどう利用するかは決まっていないのです。

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その誕生は「高度経済成長期」まで遡ります。1969年11月にダイエー今池店としてオープン。ダイエーの出店は東海地方では初めてだったこともあり、オープン日には大勢のお客さんが詰めかけ、賑わいを見せました。

そして2015年、ダイエーがイオンに事業継承された後は、イオン今池店に。これまで54年間にわたって今池の地で愛されてきました。

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店舗を運営するイオンリテールによりますと、1人暮らしのサラリーマンが、夕方、仕事帰りにお惣菜をよく購入するなど、今も売り上げ自体は好調だということです。

しかし、3階建ての建物にはエレベーターがなく、エスカレーターも上りしかないため「利用客のニーズに合わなくなった」と判断し、一時休業を決めたということです。

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(40代女性)
「よく利用していたので、不便になる。また早く開店してほしい」

(イオン今池店・泰山亨店長)
「今池店の従業員は20年選手など長い勤務の人がいて、 思い入れは他店以上。 記憶の片隅において、今後思い出していただければ、従業員一同幸せ」

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