市議会議員の男を詐欺の疑いで逮捕　新型コロナの無料検査めぐり9億円をだましとった疑い　抗原検査キットの仕入れ費用を水増ししウソの報告書を提出したか

新型コロナの無料検査をめぐり9億円をだましとったとして、岐阜県瑞穂市の市議会議員の男が逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、岐阜県瑞穂市の市議会議員・松野貴志容疑者（49）ら男女5人です。

警察によりますと、松野容疑者らはおととし、大阪府の新型コロナの無料検査事業で、抗原検査キットの仕入れ費用を水増したウソの報告書を提出し、国から補助金約9億円をだまし取った疑いがもたれています。

警察は、松野容疑者らの認否を明らかにしていません。

（瑞穂市議会・庄田昭人議長）
「本当に本当かという状況です。私の思いとしては」

松野容疑者は2016年から市議を務める一方、薬品販売会社を経営。抗原検査キットの納入などを行っていたということで、市議会の議長も以前松野容疑者から検査キットを購入したことがあるといいます。

（瑞穂市議会・庄田昭人議長）
「（Q. 当時、検査キットの話はあった？）ありました。今、数が少なくて入手するのは大変だと4年ほど前に話をした。実は私も分けていただいた。適正な価格を払いました」

新型コロナの無料検査事業に関する詐欺事件で、議員が逮捕される前代未聞の事態。議長には午後、松野容疑者の家族から辞職願が手渡されたということで、市議会は15日に全員協議会を開き、今後の対応を協議します。