武豊火力発電所の火災はなぜ起こった? 専門家に聞く 「燃料自体は危険ではないが…保管や運搬などの過程によって発熱の可能性」

愛知県の武豊火力発電所で起きた爆発事故。専門家は、原因究明にはかなりの時間がかかると指摘しています。

武豊火力発電所で31日に発生した爆発事故。おととし、チャントは発電所の内部を取材していました。

CBC

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山積みにされているのは、木製の「バイオマス燃料」。これが「バンカー」と呼ばれる別の貯蔵庫に運ばれますが、その付近が火元とみられています。

バイオマス燃料を巡っては鳥取県の発電所でも去年9月、爆発が発生。空気中に舞った燃料の粉に何らかの原因で引火する「粉じん爆発」が起きた可能性が高いとみられています。

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(名古屋大学大学院(農学)・福島和彦教授)
「これ自身は、そんなに危険なものではない」

名古屋大学大学院で、木質バイオマス燃料を研究する福島和彦教授は、燃料自体は危険ではないものの、保管や運搬などの過程によっては発熱する可能性があると指摘します。

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(福島教授)
「例えばこのペレット(木を固めた燃料)に不純物が混入していたとすると、摩擦によって火花が出ることはある」

さらに…

(福島教授)
「部分的に発酵しているとすると、可燃性のガスが出る場合もある」

仮にこの燃料が原因の場合、福島教授は全容解明にはかなりの時間がかかるといいます。

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(福島教授)
「どこの国からどういうペレットを入手しているのか、つまびらかにしないと結論は難しいと思う」

原因究明と再発防止が急がれます。

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