九州で局地的に激しい雷雨 午後は中国・四国に雨の範囲拡大

今日22日(火)は九州で激しい雷雨になっているところがあります。北部では道路冠水に、太平洋側では河川増水や土砂災害などに警戒が必要です。

午後は中国・四国に激しい雨の範囲が広がるとみています。

日本海側の激しい雷雨は短時間

東シナ海にある低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、九州や中国西部では広い範囲で雨が降っています。

特に、風が収束している九州北部で雨雲が発達していて、長崎県壱岐市石田では11時10分までの1時間に44.5mmの激しい雨、佐世保市では11時40分までに59.0mmの非常に激しい雨を観測しました。佐世保市には大雨警報が発表されています。周辺では落雷も頻発している状況です。

この活発な雨雲は北東に動いていて、同じ場所での継続時間は2時間程度とみています。午後は中国地方で急な激しい雨に注意が必要です。道路冠水や落雷、突風などに注意してください。

太平洋側はすでに250mm前後の大雨のところも

宮崎県など九州の太平洋側では、湿った東寄りの風が吹き付けることで昨日21日(月)から断続的に雨が降っています。11時30分までの24時間降水量は、鹿児島県肝付町内之浦で242.5mm、宮崎県日南市深瀬で235.0mmなど、250mm前後の大雨になっているところがある状況です。宮崎県日南市、串間市には土砂災害警戒情報が発表されています。


周辺では夕方にかけて、1時間に50mm前後の非常に激しい雨となる可能性があります。雨雲が停滞してしまうと1時間に80mmを超える猛烈な雨になるおそれもあるため、河川の増水や土砂災害などに警戒が必要です。危険な場所には近づかないようにしてください。

夜になると強い雨の中心は東へ進むとみられます。高知県など四国では夜遅くから明日の明け方にかけて激しい雨のおそれがあり、近畿や東海でも明日23日(水)の朝は雨が強まることが考えられます。道路冠水や低い土地の浸水などに注意してください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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