鳩山由紀夫氏「企業献金の全面禁止」主張するも大ブーメラン…母親からもらった「月1500万円のお小遣い」が再燃

 

 派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、「政治の信頼回復のために、自民党の信頼回復のために努力を続けていきたい」と派閥解消に舵を切った岸田文雄首相だが、「政治刷新本部」の中間取りまとめの骨子となる「論点」では「腰砕け」が指摘されている。

 

 

「麻生派や茂木派が派閥解消に消極的なこともあり、派閥全廃には踏み込めませんでした。そのため、派閥を『真の政策集団』と表現し、『政治資金パーティーの全面禁止』『閣僚人事などの働きかけ禁止』を盛り込む程度でした。野党からも『派閥解消は裏金からの論点ずらし』と指摘されています」(政治担当記者)

 

 こうしたなか、鳩山由紀夫元首相が、1月19日、自身の『X』に投稿した内容に批判が集まっている。

 

《岸田首相が岸田派の解散の検討を表明したことに対し、一部のメディアが岸田首相が乾坤一擲の大勝負に出たと評価した。しかし今回の派閥パーティー券のキックバック裏金問題は派閥解消なんぞで終わらせてはならない。本質は政官業メディアの癒着であり、まずは企業団体献金の全面禁止を行うことだ》

 

「この投稿に対し、『X』では大きな批判が寄せられています。

 鳩山氏が首相だった2009年、鳩山氏の資金管理団体の政治資金収支報告書に、故人や名義借りの献金が数多く記載されていることが判明しました。

 

 名前を記入する必要がない5万円以下の寄付も5年間でおよそ1億7700万円あり、単純計算で少なくとものべ3500人の寄付があったことになります。この数字は尋常ではなく、国会でも追及された結果、鳩山氏は『元秘書の独断』として虚偽記載を認めました。

 

 さらに、母親の安子さんから毎月1500万円もの資金提供を受け、42億円ほどの贈与を受けていたことも発覚しました」(政治ジャーナリスト)

 

 こうしたことから、『X』では「おまゆう案件」と大ブーメラン状態になり、

 

《黙ってりゃ誰も何もツッコまないのにな…》

 

《秘書が捕まったら議員も辞めろ」と言っておきながら偽装献金で秘書に罪を被せて自分は議員を続けた人に発言の資格はありません》

 

《よく恥ずかしくもなく他者を批判できるものだ…》

 

《母親からお小遣い貰っていて怒られたの忘れたの?》

 

 など猛烈なツッコミが展開されている。

 

 鳩山氏は、1月2日にも能登半島地震で被害を受けた志賀原発について、

 

《爆発音がして変圧器の配管が破損して3500ℓの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか。被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう》

 

 と投稿。その後、火災は誤認だと報じられて炎上、釈明コメントを投稿している。たびたびの問題発言で、「X」では《炎上芸》とも揶揄されているのだが――それでも意に介す様子はなさそうだ。

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