「壺の勝ち、カルトの勝ち」萩生田光一氏の地元市長選で自民推薦候補が勝利…疑問の声集まるもいちばん得したのは「小池百合子」説

 

 1月22日、「X」で「八王子市民」がトレンド入りした。

 

 21日に投開票された東京都八王子市長選で、自民・公明が推薦し、日本維新の会の地方組織・東京維新の会が支援する前東京都局長の初宿(しやけ)和夫氏(59)が初当選したことを受けてのものだ。

 

 

 初宿氏は、6万3838票を獲得。次点となった元都議の滝田泰彦氏(41)は、立憲民主、共産、社民、八王子・生活者ネットワークの支持を受けたが、5万7193票で、6645票差をつけられて敗北した。

 

 初宿氏の応援演説には自民党の菅義偉前首相、小泉進次郎元環境相、高市早苗経済安保担当相、片山さつき元地方創生担当相らが次々と投入されたが、当初、状況は芳しくなかったという。

 

「八王子市は、派閥の裏金をめぐり、東京地検特捜部に任意で事情聴取を受けた萩生田光一前政調会長のお膝元です。いわゆる『安倍派5人衆』の1人ですが、投票直前の19日、東京地検特捜部が萩生田氏を含む安倍派幹部7人の立件を見送ると報道されました。

 

 国民の自民党への不信感が極限に達しているタイミングでの市長選とあって、投票前から初宿氏の苦戦が予想されていました。実際、産経新聞によれば、1月前半の世論調査では滝田氏が約7000票リードしていたそう。

 

 ところが、19日に小池百合子都知事が応援に入ったことで流れが変わったようで、初宿氏も『小池氏が来てから、反応がよくなった。明確なターニングポイントだった』と話したとのことです」(政治担当記者)

 

 最後に小池都知事を担ぎ出した初宿氏陣営の作戦勝ちともいえそうだが、SNSでの見方は異なるようだ。

 

「今回の投票率は、前回の31.46%から38.66%と大幅に増えていますが、やはり6割以上は投票していません。多くの無党派層は選挙に関心を示さず、結果として組織票が強かったのでしょう。

 

『週刊新潮』が報じたのですが、2022年6月、萩生田氏は参院選の候補者だった生稲晃子氏をつれて、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関連施設を一緒に訪問し、選挙協力を依頼したことが明らかになっています。

 

 この報道以降、萩生田氏と旧統一教会との関係についてたびたび言及され、萩生田氏自身も教会員との付き合いは認めています。そのため、今回の選挙でも、旧統一教会の組織票で勝てたのではないかとの声が集まっているのです」(同)

 

 実際、「X」には、

 

《投票に行かなかった方には憤りを感じざるを得ない 今までよりは投票率上がったとはいえ流石に壺票組織票の強い地40%弱じゃね 壺と裏金を許したと理解します 変わる絶好のチャンスだったのに残念でしかない》

 

《滝田さんに投票したのにさ。しやけ、まじで八王子市民やばいよ。さすが創価大学もあるし、裏金萩生田の地元だし。八王子市民やば過ぎ》

 

《壺の勝ち カルトの勝ち ええんか!!!八王子市民!》

 

 など、八王子市民への疑問が殺到している。

 

 今回の選挙では、萩生田氏はほとんど表に立たず、選挙カーに上っての応援演説もやらなかった。だが、小池氏を呼んだことで流れが変わったのだとしたら、萩生田氏は小池氏に大きな借りを作ったことになる。

 

 萩生田氏は自民都連会長を務めており、選挙に対して、大きな力を持っている。もしかしたら今回の市長選、いちばん得をしたのは小池氏なのかもしれない――。

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