「ペット」を飼っている人が“災害”に備えるには? 動物看護師が教える対策&注意点

ペットを飼っている人が災害に備えるには?

ペットを飼っている人が災害に備えるには?

 犬や猫などの動物を飼っている人にとって不安なのが、災害時の対応ではないでしょうか。自宅の損壊などを理由にペットを連れて避難生活を送らなければならなくなった場合、ペットの受け入れを認めていない避難所があるほか、ペットによっては慣れない場所での生活にストレスを感じることがあるため、注意が必要です。

 動物を飼っている人が災害に備えるには、どのような対策が必要なのでしょうか。対策や注意点などについて、動物看護師のfujimaru(ふじまる)さんに教えていただきました。

キャリーケースに慣れさせる

Q.ペットを飼っている人が災害に備えるには、どうしたらよいのでしょうか。ペット向けの防災対策について、教えてください。

fujimaruさん「基本的には人間の考え方と同じで、食べ物や水、トイレ用品などの日用品を備えておくことが重要です。また、犬の場合は小型犬に限りますが、猫や小鳥などの小動物の場合は持ち運び用のキャリーケースに慣れされておくのも良いですね。特に折り畳めるキャリーケースは、荷物を圧迫しないため災害用としてもお勧めです。

そして、災害時は避難所などでの生活も想定されるため、家族や親しい人以外の人がいる場所や自宅ではない場所でも生活できるように、あらかじめ他の環境に慣れさせたり、しつけをしたりしておくことが理想ですね」

Q.災害時にペットと避難する際の注意点はありますか。

fujimaruさん「まず避難経路や集合場所、避難先を事前に必ず調べておくことをお勧めします。特に、キャリーに入れられる大きさのペットであれば避難はしやすいですが、大型犬となると一緒に避難するのはなかなか難しいところがあります。飼い主としてはペットと一緒に避難したい気持ちはもちろんあると思いますが、ペットを迎え入れられない避難所もあるでしょう。

また、動物が苦手な人やアレルギーを持つ人がいることも考慮しなければいけませんし、排せつ処理などの問題も考えなければいけないですね」

Q.エキゾチックアニマルなど、特殊な種類のペットの場合、どうすれば良いのでしょうか。

fujimaruさん「水槽やガラスケースなどで飼育するペットは、特に避難が難しいです。そのため、生きる上で必要となる物を防災用として予備に持っておき、小さいペットであれば虫かごなどで移動させられるものを用意しておきましょう」

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 ペットの飼い主は、避難しなければならない事態になったときにペットの安全を確保しなければなりません。もしものことが起こっても慌てないように、日頃から備えや避難を想定した際の動きを確認することが重要ですね。

オトナンサー編集部

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