Huaweiがアメリカの最先端研究に100万ドル以上を寄付していることが発覚し大騒ぎに

Huaweiがワシントンに拠点を置く財団を通じてアメリカの最先端研究に資金を提供していたことが分かり、援助団体の透明性が確保されていことを疑問視する声が上がりました。
Huawei Secretly Backs US-Based Research With Millions in Prizes Through DC Group - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-05-02/huawei-secretly-backs-us-based-research-with-millions-in-prizes-through-dc-group

Huawei's hand in science sponsorship shocks scholars • The Register
https://www.theregister.com/2024/05/02/huawei_optics_research_sponsorship/
Bloombergによると、学生を支援するOptica Foundationが開催した光学技術研究コンテスト「Optica Foundation Challenge」の資金提供者としてHuaweiが名を連ねているとのこと。2022年のコンテスト開始以来、Huaweiは少なくとも100万ドル(約1億5500万円)を寄付し、そのお金は世界中の大学や学生に渡ったとのことです。
Optica FoundationはHuaweiがスポンサーであることを認め、透明性を高める方法を工夫すると話しました。

HuaweiがOptica Foundation Challengeのスポンサーであることは以前から公表されていましたが、その透明性が高いとは言えなかったことが問題視されています。特にHuaweiはアメリカから制裁を受けている企業の一つであるため、そのような企業から資金を間接的に受け取ったと知った一部の大学が不快感を示しているとのこと。
Huaweiの広報担当者は、同社とOptica Foundationはグローバルな研究を支援し、学術交流を促進するためにコンテストを創設したと話し、コンテストが宣伝と見られないようにHuaweiの名前をコンテストから意図的に隠していたものの、悪意はなかったと述べました。
ただし、Optica FoundationのサイトではHuaweiが支援していることが明示されているため、一部で「Huaweiが秘密裏に支援していた」などと騒がれている件については、まるで見当違いだと一蹴しました。
Optica Foundationのリズ・ローガン最高経営責任者は「財団の寄付者の中には、アメリカの寄付者も含め匿名を希望する人もいます。名前を伏せる慣習は何も珍しいことではありません。Huaweiの寄付は外部の法律顧問によって検討され、財団の理事会の承認を得て行われたものです。私たちは資金提供や支援について完全に透明性を保っています」と語りました。