Amazonのジェフ・ベゾス元CEOらがメッセージアプリ「Signal」でやりとりを自動消去していたとして連邦取引委員会が非難


規制当局と17の州から独占禁止法違反で訴えられているAmazonで、ジェフ・ベゾス元CEOやアンディ・ジャシーCEOらが、メールではなくメッセージングアプリのSignalを用いてやりとりを行い、アプリのメッセージ自動消去機能を利用して証拠を抹消していたとして、連邦取引委員会から非難されています。
FTC vs. Amazon - Signal - DocumentCloud
(PDFファイル)https://www.documentcloud.org/documents/24623188-ftc-vs-amazon-signal
Amazon’s Bezos, Jassy Deleted Chats Amid FTC Antitrust Probe - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-04-26/amazon-s-bezos-jassy-deleted-chats-despite-ftc-antitrust-probe
FTC says Amazon executives destroyed potential evidence by using apps like Signal - The Verge
https://www.theverge.com/2024/4/26/24141801/ftc-amazon-antitrust-signal-ephemeral-messaging-evidence
The FTC accuses Amazon of using Signal’s auto-deleting messages to erase evidence
https://www.engadget.com/the-ftc-accuses-amazon-of-using-signals-auto-deleting-messages-to-erase-evidence-205431161.html
2023年9月、アメリカの連邦取引委員会(FTC)は、市場の独占力を生かして価格のつり上げを行っているとして、17州とともにAmazonを独占禁止法違反で提訴しました。
FTCは提出した書類の中で、2019年4月から2022年5月にかけてAmazonの幹部たちがメッセージアプリ「Signal」でメッセージの自動消去機能を利用し、本来であれば独占禁止法違反の訴訟で役立つはずだった証拠を消去したと主張しています。
Signalを利用していたメンバーとしては、創業者で元CEOのジェフ・ベゾス氏、現CEOのアンディ・ジャシー氏、弁護士のデビッド・ザポルスキー氏、2020年8月まで小売り部門のトップだったジェフリー・ウィルケ氏、2022年に離職した流通部門トップのデイブ・クラーク氏らの名前が挙がっています。
なお、削除を免れたメッセージから、Amazon幹部はSignalを利用して競合とのビジネスについての話をしていたことがわかっています。
Amazon広報のティム・ドイル氏は「FTCの主張は根拠がありません」と述べて疑惑を否定。むしろ、Amazonは従業員のSignal使用について、FTCに自主的に開示を行い、従業員の携帯電話からSignalの会話データを徹底的に収集したと説明しています。
FTCがAmazonに対して起こした独占禁止法委違反訴訟の公判期日は2026年10月に設定されています。
ちなみに、ベゾス氏は2019年に使用していたiPhoneをハッキングされており、以降、Signalのヘビーユーザーになったとみられています。
ジェフ・ベゾスCEOのiPhoneはサウジアラビア皇太子によってどのようにハッキングされたのか? - GIGAZINE

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by JD Lasica

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