箱根駅伝2020 概要

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概要

箱根駅伝とは

正式名称を「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言い、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までの往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km) で競う学生長距離界最長の駅伝大会。1チーム10人がたすきをつなぐ。関東学生陸上競技連盟に所属している大学が出場資格を有する。前年大会で10位以内に入りシード権を獲得した10校と、10月の予選会を通過した10校、それに関東学生連合加えた計21チームが出場する。

歴史

1920年2月に早稲田大、慶応義塾大、明治大、東京高等師範学校(現・筑波大)が参加して「4大校駅伝」としてスタート。日本初のマラソン五輪代表となった金栗四三の「世界に通用するランナーを育成したい」という理念から始まった。途中、太平洋戦争による中断があったが、参加校数を徐々に増やして大会は拡大。ランナーたちがライバルと火花を散らし、母校のたすきを懸命につなぐ姿はいつの時代も観衆を魅了。「正月の風物詩」として大きな注目を集めるレースとなっている。

コース紹介

1区 大手町~鶴見(21.3km)
高低差の少ない平坦コース。集団で進むことが多い。18kmの六郷橋の下りから壮絶なスパート合戦が展開される。
2区 鶴見~戸塚(23.1km)
エースが集う「花の2区」。総合力が問われるタフなコース。留学生選手や1区で出遅れたチームの「ごぼう抜き」が見られる。
3区 戸塚~平塚(21.4km)
前半は緩やかな下りが9km続く。市街を抜けると正面に富士山、左に相模湾を臨む風光明媚なコース。強い海風に負けない走りが要求される。
4区 平塚~小田原(20.9km)
平地区間では最短のコース。終盤は小刻みなアップダウンが続き、スタミナをロスしやすい。ペース配分が重要になる。
5区 小田原~芦ノ湖(20.8km)
箱根の象徴「山上り」区間。高低差800m以上を駆け上がる脚力スタミナが必要。4区までについた数分の大差を逆転する快走が見られることも。
6区 芦ノ湖~小田原(20.8km)
箱根山中の朝の冷気を切り裂き、一気に山を下る。膝への負担が大きく、ラスト3kmはほぼ平坦だが選手は上り坂のような感覚を覚える。
7区 小田原~平塚(21.3km)
全区間中最も気温差が激しい区間。序盤は山から吹き降ろす風で冷え込むが、気温が徐々に上昇するため、ペース配分が重要になる。
8区 平塚~戸塚(21.4km)
序盤は平坦だが、以降はだらだらと上りが続く。強くなる日差しが選手を苦しめる。終盤には急な上り坂「遊行寺の坂」が待つ。
9区 戸塚~鶴見(23.1km)
復路のエース区間。スタート直後に長い下りが続く。優勝争い、シード争いを巡り重要な舞台。繰り上げスタート回避へ必死に走る選手の姿も見られる。
10区 鶴見~大手町(23.0km)
9人の思いを胸にアンカーが走る最終区間。熾烈な順位争いに備え、準エース級が投入される。大歓声の中、仲間が待つフィッシュへ向かう。

歴代記録

大会記録

順位 チーム タイム
往路 東洋大学 5時間26分31秒
2019年(第95回)
復路 青山学院大学 5時間23分49秒
2019年(第95回)
総合 東海大学 10時間52分09秒
2019年(第95回)

区間最高記録

順位 チーム 選手名 タイム
1区 東海大学 佐藤悠基 1時間01分06秒
2007年(第83回)
2区 山梨学院大学 メグボ・ジョブ・モグス 1時間06分04秒
2009年(第83回)
3区 青山学院大学 森田歩希 1時間01分26秒
2019年(第95回)
4区 東洋大学 相沢晃 1時間00分54秒
2019年(第95回)
5区 国学院大学 浦野雄平 1時間10分54秒
2019年(第95回)
6区 青山学院大学 小田野勇次 57分57秒
2019年(第95回)
7区 青山学院大学 林奎介 1時間02分16秒
2018年(第94回)
8区 東海大学 小松陽平 1時間03分49秒
2019年(第95回)
9区 中央学院大学 篠藤 淳 1時間08分01秒
2008年(第84回)
10区 順天堂大学 松瀬元太 1時間08分59秒
2007年(第83回)

優勝回数

順位 チーム 回数
1位 中央大学 14回
2位 早稲田大学 13回
3位 日本大学 12回
4位 順天堂大学 11回
5位 日本体育大学 10回
6位 明治大学 7回
7位 駒澤大学 6回
8位 大東文化大学、東洋大学、青山学院大学 4回
9位 山梨学院大学 3回
10位 神奈川大学 2回
11位 東海大学、慶応義塾大学、専修大学、亜細亜大学、東京高等師範学校 1回

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