カシューナッツが「グリーンの油田」!?殻を燃料に変えSDGsを推進する日本企業【PR】

07/15 14:00 au Webポータル

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medibaが手がける『まねぶー』は、子ども向けの金融教育やESD教育(持続可能な開発のための教育)をゲーム感覚で学べるマネー学習アプリ。SDGsにも触れられるという特性から、参画している企業もSDGsに取り組む企業が多いのが特徴です。

その中で、新たに『まねぶー』への参画が決定した株式会社トッププランニングJAPANは、総合建設会社でありながら再生可能エネルギー事業やカンボジア産カシューナッツ加工事業などを通じて、SDGsの実現に貢献しています。

ゲームリリース時期は、8月下旬から9月上旬頃の予定

同社が手がけるカシューナッツ産業を基盤としたビジネスモデルについて、代表取締役の村山哲生さんと経営企画室 室長の今橋隆之さんに話を聞きました。

カシューナッツから持続可能エネルギーを製造

(左)経営企画室 室長・今橋隆之さん、(右)代表取締役・村山哲生さん

――カシューナッツ殻を利用したバイオ燃料について、この事業を始められた経緯を教えてください。
村山哲生さん(以下:村山) 弊社では再生可能エネルギー事業の一つとしてバイオマス発電に取り組んでいますが、そこで必要なパーム油の供給が世界的に不安定になっています。そこで、代替となるバイオ燃料は何かと検討した結果、カシューナッツ殻を搾った油がいいんじゃないかという話になったんです。

この事業はカシューナッツの実を取り出した後の殻が対象になります。ちょうど他の事業でつながりがあったカンボジアは、カシューナッツの生産量は豊富なものの、大半はベトナムに原材料として輸出されるので、殻がない。

カンボジア国内には加工技術やノウハウの蓄積がありませんので、カンボジアの農業省やカシューナッツ協会から日本の技術を活用したカシューナッツ加工工場の建設を依頼されたのが始まりです。
――どのようにしてカシューナッツ殻を燃料にするのですか?
今橋隆之さん(以下:今橋) 「カシューの実」を茹で、乾かして割ると殻と実に分かれます。その殻を絞ってオイルを取り出しますが、搾りカスの方も燃料になります。オイルは灯油並みの火力(10,000キロカロリー)で、搾った殻にも石炭並みの火力(5,000キロカロリー)があります。

また、我々はこの油を燃料用として考えていましたけれど、プラスチックやブレーキパッドを作ることなど工業製品への応用、脱炭素系のマテリアルとしても活用できます。

さまざまな企業が取り組んでいるバイオマス発電ですが、メインの燃料(パーム油)が手に入りにくくなっているのが課題です。カシューナッツ工場を作ってナッツの売り先があれば、いま各社が喉から手が出るくらいに欲しいバイオ燃料を自動的に確保できることになります。

――世界中で「脱炭素」の機運が高まっています。
村山 最近は脱炭素社会に向けて、特に石油から脱却する動きが世界中で加速していますよね。それに向けて日本政府に対しても提案していこうと思っています。カシューナッツの殻は一定の量が出ますし、集めやすい。カンボジアも日本から近いというのを考えると、カシューナッツの殻油は一番の空白地帯だと思っています。

これによって日本だけでなくカンボジアのSDGsにも貢献できることになるので、カンボジアの環境省からも「できることはなんでも協力する」と期待されています。言ってみればカシューナッツは「グリーンの油田」になるわけですからね。

カシューナッツ製品の高付加価値化を後押し

――「協力」で言うと、カシューナッツ加工事業がJICA(国際協力機構)の支援事業に選ばれていますね。
今橋 弊社にとっては初めての事業でしたので、まずはJICAの中小企業・SDGs ビジネス支援事業に、カンボジアのカシューナッツを開発するためのビジネス調査を提案しました。そして、SDGsに大きく貢献する事業として無事に採択され、2019年から2年間はJICAのご支援のもと、現地の調査や加工技術の構築をやってまいりました。

カンボジアにも規模の小さい加工工場はいくつかあるんです。調査の一環としてそれらを回るなかで、ライホーさんという女性と出会いました。

彼女の自宅を改造した小さな工房で作るカシューナッツが、どこよりも美味しかったんですよ。彼女曰く「自分に大きな加工工場があれば、このカシューナッツを世界に輸出することができる」ということだったので、彼女と一緒にカシューナッツの工場を立ち上げ、弊社がカンボジアのカシューナッツ協会の日本支部も任されています。
――加工工場では、日本の技術が使われていたりするのですか?
村山 食品に関して日本の中小企業が持っている技術はトップレベルですから、加工技術も食品衛生技術も積極的に導入しています。

例えば、食品を管理する水分量を計測する機械が外国製だと、2回測ったら数値が2回とも違ったりするんですよ。そういったことを日本の水分計のメーカーと話しまして、カシューナッツの水分計を作っていただいて、品質を安定させています。

弊社オリジナルカシューナッツブランドの『マダムライホーのカシューナッツ』は、カンボジアのカシューナッツ工場としては初めてのJASオーガニック有機認証も取得し、昨年からは日本に輸出も行なっております。

『マダムライホーのカシューナッツ』は国際規格で一番大きいサイズ(一般流通サイズの約1.5〜2倍)で、甘みがあって風味もよく、今では国内の一部スーパー、コンビニエンスストアにて、今後の市場定着に向けてテスト展開中です。

カシューナッツ市場を新たな金融システムで支援

――カンボジアは国民の平均年齢も若く、今後の経済成長にも期待できそうです。
今橋 国民の半数以上が30歳以下と若く、5年後10年後の生産性及び購買力はこれからどんどん大きくなっていくでしょうね。

しかしながら、農家の方たちは銀行口座がなかったり、お金が必要な時は高利貸しから借りるしかなかったり、ファイナンス環境がいいとは言えない状況にあります。そこで我々は、『ナッツペイ』という農業開発デジタル通貨と連携し、ナッツペイを使ってよりカンボジアのカシューナッツ協会と連携を深めて事業展開することを目指しています。
例えば、カシューナッツ農家の方の給料をナッツペイで支払ったり、栽培のための肥料をナッツペイで買えるようにしたりするなど、カシューナッツの生産に関わる取引を一部ナッツペイで行えるようになればいいですね。

カンボジアはASEANの中でも携帯電話の普及率が非常に高いので、スマホがあればいつでも手軽に決済ができることになります。カシューナッツの開発のためのデジタル通貨という位置付けで、新しい経済圏をこのナッツペイで作っていけたらと思っています。

カシューナッツや再生可能エネルギーなど、トッププランニングJAPAN社がこれまでに農水省や環境省、JICAと行ってきた事業は、環境省やJICAのホームページで閲覧することができます。それらを見ていただければ、カンボジアのカシューナッツ事業が大きな可能性を秘めているというのがお分かりいただけるでしょう。

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