【連載】大人のための学び直し! ひらがなレッスン - 第1回「あ行」

02/04 12:00 au Webポータル

手書き文字がうまく書けない。でもペン習字帳を買って練習する気にはなれないし、そんな時間もない……。そんなモヤモヤを抱えている大人のみなさん!

どこか1カ所だけ気をつければ字がきれいに見える、そんなコツがあるなら知りたいと思いませんか?

このコラムでは、日本語のキホン「ひらがな」がきれいに書けるようになるワンポイントを、書家・エッセイストとして活躍されている清水 恵(しみず けい)先生に教えていただきます。

第1回目は「あ行」。「あ」は3画が絡み合った複雑な字形ではありますが、実はある1画の「安定感」に気をつけるだけで、かなり違って見えるのだそうです。

ひらがなワンポイントレッスン

文字を上手く見せるには、自分の身体に置き換えて考えてみるのがおすすめです。

わたしたちの身体も、重心のかけ方や姿勢の違い一つで、バランスの良し悪しが決まるでしょ? それと一緒で、文字もどこか1カ所注意して書くだけで全体に美しいフォルムが得られます。

では、「あ」から参りましょう!

「あ」んていが大切!

「あ」は、2画目のタテ画をぐっとそらして背筋を伸ばしてあげるだけで、全体に安定感が出て上手く見えます。それだけで3画目の回転も伸びやかに書けてしまうから、あら不思議!

「い」い関係を保って!

「い」は、並行して並ぶ2つの画を、つきすぎず離れすぎずのいい関係を保ってあげるだけで上手く見えます。バランスが命ね!

「う」っとり気分で!

「う」は、1画目から2画目に移る間をゆっくりと、うっとりとしたような気分でもっていくと成功します。自然と間隔も空きますし、次の回転曲線もまろやかに形よく仕上がります。うつくしいね!

「え」りを正して!

「え」の書き出しは「う」と似ていますが、「え」の2画目は襟を正すようなイメージで。きりっと書いてあげるだけで、最後まで上手くいきます。かっこよくね!

「お」おらかに!

「お」は、回転部分を大きく回しておおらかに仕上げるのがコツ! 最後の点まで大きく回して高くうちます。気持ちいいね!

明日(2月5日)のレッスン

本コラムは平日毎日更新!「あ行」から「わ行」までの全10回でお届けします。

明日、2月5日(火)は「か行」についてのワンポイントをお伝えします。お楽しみに!

執筆者

清水 恵(しみず・けい)

清水 恵(しみず・けい)
東京書道会、毎日書道会の審査会員、会員を経て、文字の幅広い可能性を追究しようと、書壇を離れてキャレモジに所属。インテリア書、筆文字ロゴも数多く手がける。文科省硬筆検定1級所持。手書き文化振興会主宰。著書に『美文字はあきらめなさい~自分らしく上達する10のコツ~』(白夜書房・刊)がある。

『美文字はあきらめなさい~自分らしく上達する10のコツ~』(白夜書房・刊)

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