伊調馨、復帰戦V 格の違い示す完勝 全日本選手権の出場権も確保

五輪女子初の4連覇を達成したレスリングの伊調馨(34=ALSOK)が復帰戦で優勝を果たした。14日、静岡・三島市民体育館で行われた全日本女子オープン57キロ級で、リオ五輪以来2年ぶりの実戦に臨み、健在ぶりを示した。

<全日本女子オープンレスリング選手権・57キロ級(決勝)>望月(右)に勝利し、優勝した伊調(左)(撮影・吉田 剛)

1回戦をわずか38秒で勝ち上がると、2回戦もフォール勝ちを収めた。昨年の全日本選手権5位の望月芙早乃(24=自衛隊)との決勝戦も3分34秒でフォール勝ち。東京五輪の実施階級となる57キロ級、当日計量も初めてだったが、そうした不安を吹き飛ばして3試合とも格の違いを示す完勝だった。

4連覇を達成したリオ五輪後は現役続行か引退かの判断を保留し、そうこうしている間に元強化本部長の栄和人氏によるパワハラ問題が発覚した。第三者委員会によって伊調も被害を受けていた1人として認定を受けた。周囲が騒がしい中、春頃から試合を見据えた練習を始め、ブランクを乗り越えるべく準備を重ねてきた。

今大会の結果で12月の全日本選手権の出場権も確保した。同大会は来年の世界選手権の選考会の1つで、東京五輪代表争いはここから実質的にスタートする。世界女王の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)らさらなる強豪との対戦も予想されるだけに、その前に調整法を確認し、試合勘を取り戻せたことは大きい。優勝という最高の結果も手にして、伊調が五輪5連覇につながる一歩を踏み出した。

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