批判転じて華麗な転身?パリ五輪ブレイキン“0点ダンサー”に豪州テレビの人気リアリティー番組から出演ラブコール?!「好きか嫌いかは別にしてみんなが話題に」

 パリ五輪で新種目として採用されたブレイキン女子で得点「0」に終わり賛否の大騒動に巻き込まれている豪州代表のレイガン(36、本名レイチェル・ガン)に豪州テレビの人気リアリティー番組が目をつけ出演オファーを出すことを計画していることが20日、明らかになった。豪州エンタメ系メディア「New Idea」が関係者の話として報じたもの。誹謗中傷に苦しんでいるレイガンだが、TVスターへの華麗な転身を遂げるかもしれない。

 豪州のTV表彰式にもビデオで出演

 パリ五輪のブレイキン女子で「カンガルーダンス」など奇抜なパフォーマンスを繰り出すものの1次リーグの3試合すべての採点が「0」に終わったレイガン。日本の宅急便「クロネコヤマト」の配達員を彷彿させるウエアも含めて話題を集めたが、一方で高難度なムーブもなかった低レベルのパフォーマンスが、SNSやネット上で、批判も浴びて誹謗中傷にまで発展した。
 代表に選んだ選考方法に不正があったとまで難癖をつけられ、謝罪を求める署名運動までスタート。豪州五輪委員会が、「公正で透明性のある選考で不正など一切ない。こういう嘆願書はイジメや嫌がらせだ」との声明を出して、5万7000人以上集まっていた嘆願書を取り下げさせる事態にもなった。
 だがそれらの災いも転じて福になったのか。
 豪州のテレビ「ネットワーク10」が2015年から放映している人気リアリティーショー「I’m a Celebrity(私はセレブです)。…ここから私を連れ出してください!」の番組関係者がレイガンの出演に興味を抱いていることが明らかになった。
 豪州エンタメ系メディア「New Idea」が「番組関係者が彼女を出演させることに興味を抱いている」と伝えたもの。関係者は「レイガンは理想的なキャンプメイトだろう。大衆はジャングルでの彼女の話を聞きたいと思うでしょう。好きか嫌いかは別として、彼女をみんなが話題にしている」と語った。
 このリアリティショーは、ジャングルの隔離されたキャンプ場に、有名人のグループが送りこまれ、そこで食糧を確保するなどのサバイバルなキャンプ生活を送り、毎回、視聴者が退場者を選び、最後に誰が生き残るかを競うというもの。
 情報筋は「レイガンのバイラル(SNSでの異常な拡散)な状況と、井戸端会議で広がっている噂話をI’m A Celebrityが活用したいと思うでしょう。彼らはこのようなキャスティングの瞬間を逃したくないはずです」と断定的に明かしたという。確かに話題性は抜群だ。
 同メディアは、グラミー賞歌手のアデルが、先日、ミュンヘンで行われた公演で「ブレイキンの女性(レイガンのパーフォーマンス)はオリンピックで起きた最高の出来事だ」と絶賛したことを伝えた。

 

 

 またレイガンの人気番組への出演を予兆させるかのように彼女は18日にシドニーで行われた豪州のテレビの最高番組やスターを表彰する2004年度の「TV Week Logie Awards」の表彰式にビデオでサプライズ出演。
「オーストラリアのレイガンです。Logieのノミネート者の皆さんにおめでとうごさいます。そして、今夜の幸運を祈ります」とノミネートされた人々にメッセージを送って、会場から拍手喝采を浴びた。
 レイガンは15日に自らのインスタのビデオ映像で現在の心境をこう語っていた。
「私は本当にポジティブです。皆さんの生活に喜びをもたらすことができてうれしい、そう願っていました。それがこれほど多くの憎しみの扉を開くことになるとは、思っていませんでした。率直に言ってかなり壊滅的なものでした。私は、とても真剣にやっていました。オリンピックに向けて本当に全力を尽くしました」
 レイガンの本業は、マッコーリー大学の講師。2008年に夫でありコーチでもあるサミュエル・フリーのトレーニングセッションに参加した際に初めてブレイキンに興味を持った。「独創的なことをしたかった」というパリ五輪でのパフォーマンスが批判を浴びて、大騒動に巻き込まれるとは思ってもみなかったのかもしれないが、TVスターへの道が開けるのも想定外だっただろう。
 各国のメディアは、この豪州テレビの人気リアリティショーがレイガンへの出演オファーを検討している話題を報じた。「THE SPUN」はこう書いた。
「ブレイキンは2028年のロス五輪では競技から除外されており、パリ五輪での不愉快なパフォーマンスで話題になった豪州のダンサー、レイガンには公式なリベンジのチャンスはない。レイガンは4年後にロスでパフォーマンスをする機会はないかもしれないが、別の仕事に就く可能性はある」
 今後の展開に注目だ。

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