上武大、6年ぶりの箱根路ならず…諏訪利成監督「想定外の出来事に対応できなかったかも」

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会が19日、東京都立川市などで行われ、群馬県勢は上武大が24位、育英大が31位で箱根路への切符には届かなかった。

 予選会には43校が出場し、10の本大会出場枠を競った。ハーフマラソン(21・0975キロ)のコースで行われ、各チーム上位10人の合計タイムで順位を決めた。

(左)ゴールする上武大のカマウ・パトリック選手、(右)上武大の海村蓮主将

 6年ぶり12回目の本大会出場を目指した上武大は、カマウ・パトリック選手(3年)が1時間1分54秒、全体4位と力走を見せた。しかしチーム2番手以降が1時間5分以上と記録を伸ばせず、合計タイムは11時間16分20秒。10位で予選通過したチームから15分近い差を付けられた。

 カマウ選手は昨年の全体5位から順位を上げ、「落ち着いた走りが好タイムにつながった」と自身のレースに手応えを感じつつ、チーム成績については、「本番で思うような結果が出ないことがある」と無念さをにじませた。海村蓮主将(4年)は8キロ地点で腹痛に襲われるなどして失速。「後半、苦しい走りになった」と肩を落とした。

 諏訪利成監督(47)はレース後、「全力で練習に打ち込んできたが、想定外の出来事にうまく対応できなかったのかもしれない。悔しさは残るが選手たちは(力を)出し切った」とねぎらった。

力走する育英大の選手たち=須藤菜々子撮影

 本大会初出場を狙った育英大(高崎市)は合計タイム11時間38分51秒となったが、1年生がチームトップの走りを見せた。渕本海王主将(4年)は「1、2年生がチーム上位の成績を収めたのは収穫」。嶌津秀一監督(57)は「底上げを図り、タフさを身につけたい」と話した。

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