77年連続の箱根路つかんだ日体大、前回1区最下位の平島龍斗が予選会でチーム引っ張る

 来年1月の「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝=関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会が19日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地などで行われ、神奈川県内に練習拠点を置く専修大(川崎市)が2位、日本体育大(横浜市)が4位、神奈川大(横浜市)が9位で本戦出場を決めた。3校は、シード権を獲得している青山学院大(相模原市)、国学院大(川崎市)とともに、箱根路に挑む。

「本大会で雪辱果たす」

ゴールした日体大の平島龍斗選手=菅野靖撮影

 77年連続77回目の本大会出場を決めた。日体大は、今年1月の本大会を走り、区間最下位で苦汁をなめた平島龍斗選手(3年)がチームを引っ張り、全体19位でゴールした。

 1月の本大会では、志願して1区を走ったが「箱根の雰囲気にのみ込まれてしまった」。チームに勢いをつけることができず、自責の念から当日の映像を見返すこともできなかった。しばらく練習にも身が入らず、チームメートからは「おまえが向き合わなくてどうする」と指摘された。

 「初心に返らなければならない」と切り替え、練習の質を上げてタイムを縮めることに集中した。6月に行われた全日本大学駅伝の関東地区選考会では全体で9位と結果も出て、感触をつかんだ。

 この日は序盤から飛ばしてチームメートをリード。8キロ過ぎから苦しくなり、狙ったタイムは出なかったが、最後まで粘って予選通過に貢献した。平島選手は「本大会で、前回の雪辱を果たしたい」と誓っていた。

ジャンルで探す