長野五輪ジャンプ団体「金」の原田雅彦氏、スキー連盟新会長に…「スキー界発展のために全力」

 全日本スキー連盟(SAJ)は19日、都内で評議員会と臨時理事会を開き、1998年長野冬季五輪ジャンプ団体金メダリストの原田雅彦氏(56)を新会長に選出した。任期は2年。SAJによると、五輪メダリストが会長に就任するのは初めて。

全日本スキー連盟会長に就任した原田雅彦氏=永井順子撮影

 原田氏は報道陣の取材に対し、「スキー界発展のために全力で頑張っていきたい。現場の意見を吸い上げ、選手が活躍できる環境作りを重視したい」と抱負を述べた。2026年冬季五輪へ向けては「ジャンプもスノーボードも、(日本が)世界を引っ張っている。メダルが確実な選手も増えている」と期待を寄せた。

 原田氏は北海道出身で、92年アルベールビルから06年トリノまで5大会連続で五輪出場。94年リレハンメル大会は団体で銀だったが、長野大会は団体で金、ラージヒル個人で銅を獲得した。

 現役引退後は雪印メグミルクで指導者となり、22年からSAJ副会長。日本オリンピック委員会(JOC)理事でもあり、22年北京冬季五輪では日本選手団総監督を務めた。勝木紀昭前会長は顧問に就任する見込み。

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