走り幅跳びの中西麻耶、ジャパンパラ競技大会で4m98…自身のアジア記録に及ばず「今はスランプ」

 パラ陸上のジャパンパラ競技大会は29日、高松市で最終日が行われ、女子走り幅跳び(義足T64)はパリ・パラリンピック日本代表の中西麻耶(鶴学園ク)が4メートル98を跳んで1位だった。

 自身が持つアジア記録は5メートル70。中西は「今はスランプ。練習でできたことが試合でうまく発揮できない」と悔しそうに振り返った。5大会連続のパラリンピック出場となったパリ大会ではファウルを連発し、7位と不本意な成績に終わった。そのショックもまだ心に引きずっているという。

 男子走り幅跳びの山本篤(新日本住設)や男子走り高跳びの鈴木徹(SMBC日興証券)ら長く日本のパラ陸上をリードしてきたエースが競技の第一線から退いた。一方、39歳の中西はもう一度、自らの気持ちを奮い立たせ、競技に向き合う覚悟を見せている。パリ大会後、コーチを新しくした。

 「自分が続けることでパラ競技の面白さも伝えたい。(競技を)あきらめる必要はないし、自分にリミットをかける必要もない」と語った。

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