仮面浪人して慶應大学入学するも…トミー・ジョン手術 順風満帆とは言えない野球人生 三菱自動車岡崎 笠井建吾(26)【注目!プロ野球ドラフト会議2024】

2024年10月24日(木)に開催される「プロ野球ドラフト会議」。CBCテレビが注目する地元選手を紹介する。

野球エリートではなかった苦労人

小学1年生から野球を始めた笠井投手。守備位置はセカンドだった。中学校ではボーイズリーグのチームに所属、試合に出たとしても「9番・ショート」だった。

高校時代は主にショートを守っていた笠井投手

「強豪校に進学してもたぶん試合には出られない」

そう思った笠井投手は、名古屋の進学校・明和高校へ進むことを決意。しかし高校3年間は勉強についていけず、野球も「中途半端だった」と振り返る。

“仮面浪人”して 難関入試を乗り超えてもなお…

後悔が残った高校生活。勉強も野球もチャレンジしてみようと、慶應大学への進学を決意。しかし現役での合格は叶わず県内の大学へ一度は進学する。“仮面浪人”をしてチャレンジした試験で無事、慶應大学に合格する。

しかし、ここでもまた試練が。慶應大学野球の入部テストに落ちたのだ。さらに右ひじに違和感を覚え、入部テスト後に病院へ行くとじん帯が断裂していることが判明。トミー・ジョン手術を受けることになった。

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右ひじの回復から急成長

手術後、監督との面談で入部が認められた。大学では「試合に出られる可能性が高い」と、高校時代に少しだけ経験のあった投手に専念することを決意。

ウエイトトレーニングや入念な投球フォームのチェックなど、1つ1つの練習にテーマを持ってコツコツ取り組んだ。右肘は完治し、大学2年生の秋には試合で投げらるように。地道な努力が実を結び、4年生の夏には最速150キロをマーク。入学時より15キロ以上球速がアップしていた。

一躍ドラフト候補へ

三菱自動車岡崎に入社して3年目のことしは、先発としてチームを全国大会に導くまでに成長。バンテリンドームで投げることは幼い頃からの夢だという。紆余曲折を経てドラフト注目選手へとなった笠井投手。吉報を待っている。

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【笠井建吾(かさい けんご)】
・185センチ 87キロ
・右投げ 左打ち/投手
・1998年8月15日生まれ
・金融に興味あり、新NISAを始める

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