パリパラリンピック2冠の水泳・木村敬一が地元滋賀で凱旋レース「パラ水泳を面白いと思ってもらえたら」

■第41回日本パラ水泳選手権1日目(9日、滋賀・インフロニア草津アクアティクスセンター)

日本パラ水泳選手権が滋賀県・草津市で開幕。パリパラリンピックで2つの金メダルを獲得した全盲のスイマー・木村敬一(34、東京ガス)が地元に凱旋した。

木村は50mバタフライ(視覚障がい・S11)に出場し、28秒79で優勝を飾った。レースを終えた木村は「パリが終わってからそんなに練習できていなかったが、地元の滋賀で泳ぎを見てもらえてすごく嬉しく思う。少しでも滋賀の人たちにパラ水泳が面白いと思ってもらえたら良い」と話した。

来年、日本で初めて開催されるパラ水泳ワールドシリーズについては「東京パラリンピックは無観客になったことがすごく残念だった。自国で開催できることは、すごく貴重な機会だし歴史的な瞬間。たくさんの人たちに見に来てほしい」と思いを口にした。

木村は10日の50m自由形にも出場を予定している。

木村敬一(きむら・けいいち)
1990年9月11日、滋賀県・栗東市出身。先天性疾患で2歳の時に視力を失い、母からすすめられた水泳を10歳から始めた。2008年北京パラリンピックから5大会連続出場。パリ大会で100mバタフライと50m自由形の金メダル2冠を達成するなど、通算10個のメダルを獲得した。
 

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