渡部暁斗(36)次の五輪が競技人生の集大成「悔いが残らないように」【ノルディック複合】

スキー・ノルディック複合でオリンピック™ 3大会連続表彰台の渡部暁斗(36、北野建設)がW杯の事前合宿が行われるノルウェーに向けて出発した。

渡部は7日、羽田空港で出発前に取材に応じ「次のオリンピック™は競技人生の集大成にしようとする気持ちがある。そこに向けて何が自分の中で最善の取り組みなのか日々考えながら過ごしていきたい」と、競技生活を一区切りする思いを口にした。

「ここで引退とは明言はしませんけど、時が来たら発表させてもらいます」

ノルウェーに向け出発する渡部暁斗

渡部は現在36歳、26年に開幕するミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック™に出場すれば6度目の出場となる。長年この競技をけん引してきたエースは「持久力のテストなんかは未だに最高を更新している」と、まだ体の衰えを感じていない。

前回のオリンピック™では個人・団体で二つの銅メダルを獲得したが、渡部の中では釈然としない思いがあったようだ。

「金メダルが取りたかったけど取れなかった若干の後悔があった。それとコロナだったり子供が生まれたタイミングだったので喧騒の中でフワッとしすぎた五輪だった。ライバルたちがコロナでいなかったりもした」

もやもやしたままでは終われない。24~25年W杯は今月29日、フィンランドで開幕。渡部はノルウェーで合宿を行い、そのままW杯に出場する予定だ。集大成と位置付けた次のオリンピック™に繋がる大事なシーズンが始まる。

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