【DeNA】“下剋上”26年ぶり3度目の日本一達成!連敗から4連勝 筒香が先制アーチ含む4打点 桑原が猛打賞3打点 13安打11得点で大勝

■SMBC日本シリーズ2024・第6戦 DeNA 11-2 ソフトバンク(3日・横浜スタジアム)

DeNAはソフトバンクに勝利し1998年以来、26年ぶり3度目となる日本一を達成した。またリーグ3位から下剋上での日本一は2010年ロッテ以来14年ぶり2度目。日本一を決めたDeNA・三浦大輔監督(50)は選手らと共に喜びを分かち合いながらマウンド付近で5度宙を舞った。

試合は2回、筒香嘉智(32)に2017年ソフトバンクとの第5戦以来、日本シリーズ通算2本目となるソロ本塁打が飛び出し先制。さらに桑原将志(31)に2点適時打、5回には打者一巡の猛攻で一挙7得点を挙げ11ー2と突き放した。投げては先発・大貫晋一(30)が4回2失点も中盤以降は中継ぎ陣が好投で反撃を許さず。最後は守護神・森原康平(32)が締めた。桑原は今シリーズ6試合で9打点を挙げ、1966年の長嶋茂雄(巨人)、1985年のバース(阪神)に並ぶシリーズ最多打点記録となった。

DeNAは日本シリーズ第1戦、第2戦と本拠地、横浜スタジアムで連敗を喫するも第3戦から敵地で3連勝。前回第5戦では筒香の適時打で先制すると牧秀悟(26)の3ラン本塁打、梶原昂希(25)に2点適時二塁打でリードを広げた。先発したジャクソン(28)は7回無失点の快投すると伊勢大夢(26)、中川颯(26)が無失点で繋ぎ2戦連続の完封勝利。この試合でDeNAは3勝2敗とし日本一へ王手をかけた。

そして迎えた第6戦、先発マウンドには大貫が上がった。大貫はレギュラーシーズン15試合に登板し6勝7敗、防御率2.85をマーク。クライマックスシリーズファイナルステージ(対巨人)では第2戦に先発し7回途中5安打1失点(自責1)と試合を作る好投で勝利に貢献。前回登板となった10月27日の日本シリーズ第2戦では3回途中7安打5失点(自責4)で敗戦を喫している。

その大貫の立ち上がりは先頭の周東佑京(28)を左飛に。しかし2番・今宮健太(33)に右中間を破る二塁打を放たれ得点圏に走者を許した。3番・柳田悠岐(36)を中飛に打ち取るもその間に二塁走者の今宮は進塁し2死三塁に。ピンチを背負ったが続く4番・山川穂高(32)を空振り三振に抑え無失点に切り抜けた。

打線はその裏、ソフトバンクの先発・有原航平(32)に対し先頭の桑原将志(31)が遊安打で出塁。2番・梶原の打球はピッチャー有原の悪送球を誘い、無死一、二塁とチャンスを広げた。しかし3番・牧は空振り三振、4番・オースティン(33)は三ゴロの併殺打に倒れ得点を奪うことができず。

2回裏、この回先頭の5番・筒香は4球目、チェンジアップを振り抜くと打球は右中間スタンドへ。ソロ本塁打となり先制点を挙げた。さらに7番・戸柱恭孝(34)が左安打、8番・森敬斗(22)が右二塁打を放つなど2死二、三塁と追加点の好機を作ると1番・桑原にレフトへの適時打が飛び出し2点を加え3ー0。

3点のリードを奪うと大貫は3回表を三者凡退に。3回裏、3番・牧が中安打を放つと2死一塁から6番・宮﨑敏郎(35)が死球、7番・戸柱は四球を選び満塁となった。すると続く8番・森もフルカウントから四球を選択すると押し出しで4点目を挙げた。

中盤に入った4回表、2番・今宮に左安打を放たれ出塁を許すと、無死一塁から3番・柳田にバックスクリーンに飛び込む2ラン本塁打を浴び2点を返された。

4ー2で5回表は2番手・濵口遥大(29)が登板。7番・牧原大成(32)を中飛、8番・甲斐拓也(31)を空振り三振、代打・ダウンズ(26)を三直と三者凡退に抑える気迫の投球を見せた。

その裏、ソフトバンクの3番手・スチュワート・ジュニア(25)に対し1死走者無しから7番・戸柱が中安打、8番・森敬が四球で繋ぐと続く代打・佐野恵太(29)は右安打を放ち満塁の好機を作った。1番・桑原はフルカウントから見極め四球、押し出しで1点を加えた。なおも満塁で2番・梶原にセンターへの適時打が飛び出し6ー2。ソフトバンクは4番手・岩井俊介(23)が登板も4番・オースティンは死球を受け7ー2に。攻撃は止まらず5番・筒香は初球を捉えるとセンターフェンス直撃、走者一層の適時二塁打に。二桁に到達となる10得点目を奪った。2死二塁からは6番・宮﨑がセンターへの適時二塁打を放ちこの回大量7得点を挙げ11ー2。

9点と大きなリードとなり6回表は3番手・坂本裕哉(27)が登板し2番・今宮に左安打を許すも3番・柳田をセカンドへの併殺打に抑え無失点に。坂本は7回表、2イニング目のマウンドにも上がると4番・山川から始まる打線を三者凡退に抑えた。

8回表は4番手・伊勢が登板し、この回も三者凡退に抑える好投で繋いだ。そのままリード変わらず、9回表は5番手・森原がマウンドに上がるとソフトバンク打線に得点を与えず試合終了。勝利したDeNAは2連敗から反撃の4連勝を飾り26年ぶり3度目の日本一に輝いた。

≪2024年 日本シリーズ≫
第1戦 DeNA 3ー5 ソフトバンク
第2戦 DeNA 3ー6 ソフトバンク
第3戦 DeNA 4ー1 ソフトバンク
第4戦 DeNA 5ー0 ソフトバンク
第5戦 DeNA 7ー0 ソフトバンク
第6戦 DeNA 11ー2 ソフトバンク

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