旭化成、3年ぶりの王座奪還 ! 最終7区アンカー対決のデッドヒート制し48度目の九州王者に輝く【九州実業団毎日駅伝】

■第61回九州実業団毎日駅伝(3日、大分県・佐伯中央病院陸上競技場発着、全7区間、89.3㎞)

全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねた、第61回九州実業団毎日駅伝が3日行われ、旭化成が3年ぶり48度目の優勝を飾った。

オープン参加を除く上位9チームが、来年の元日に行われるニューイヤー駅伝の出場権を手にした。

21チームが参加した今大会は、大分県佐伯市の佐伯中央病院陸上競技場を発着点に、屋内運動広場前を中継点とする周回コースとなり、全長89.3㎞を7区間でタスキを繋ぐ。

12.8㎞の1区で先頭に立ったのは、旭化成の大六野秀畝(31)。軽快なピッチで後続を引き離す。大六野から遅れること30mほどに、パリオリンピック™マラソン6位入賞、九電工の赤崎暁(26)ら5人が第2集団を形成、トップを追いかける。

残り2㎞を切り、大六野のペースが落ち第2集団との差が縮まる。大六野をかわし、ひらまつ病院の荻久保寛也(26)がトップでタスキを繋ぐ。2位には5秒差で三菱重工、旭化成は7秒差の3位、大会2連覇中の黒崎播磨が4位で2区に入った。

18.3㎞と最長の2区は、黒崎播磨の田村友佑(25)が3人を抜きトップに立つが、14㎞手前で第2集団に吸収される。先頭集団は、黒崎播磨、安川電機、三菱重工、ひらまつ病院、旭化成の5人になり、残り2㎞を切った辺りで旭化成の茂木圭次郎(29)がロングスパートをかけ、1位でタスキを繋いだ。

11.1kmの3区、先頭の旭化成が第2集団に吸収され、トップは旭化成、黒崎播磨、三菱重工、ひらまつ病院の4人となる。三菱重工の吉岡遼人(26)がロングスパートをかけると黒崎播磨の細谷恭平(29)が食らいつき、2人ほぼ同時にタスキリレーを行った。

4区は最短6.6㎞の外国人選手区間。ここは三菱重工のK.エマヌエル(22)が独走し、1位でタスキを繋ぐ。しかし15.5kmの5区では、黒崎播磨の土井大輔(27)と旭化成の齋藤椋(26)の2人がトップに立ち、2人ほぼ同時に6区へ繋いだ。黒崎播磨と旭化成による一騎打ちは、最終7区のアンカー対決にもつれ込む。

13.9㎞の最終7区は、東京五輪10000m代表の旭化成・相澤晃(27)の後ろに黒崎播磨・福谷颯太(24)がピタリとつける息詰まるレース展開に。終盤、福谷が前に出て、ほとんど差がないままゴールテープのある競技場に入る2人。最後までデッドヒートが続き、ラスト50mで旭化成の相澤が福谷を抜き、1位でフィニッシュした。

【ニューイヤー駅伝出場チーム】
旭化成、黒崎播磨、安川電機、九電工、ひらまつ病院、三菱重工
トヨタ自動車九州、西鉄、戸上電機製作所

【九州実業団毎日駅伝・結果】
1位 旭化成A     4時間21分16秒
2位 黒崎播磨 4時間21分17秒
3位 安川電機 4時間24分25秒
4位 九電工  4時間25分43秒
5位 ひらまつ病院 4時間26分02秒
6位 三菱重工 4時間26分38秒
7位 トヨタ自動車九州 4時間27分29秒
8位 西鉄   4時間27分55秒
9位 旭化成B  4時間28分30秒 *オープン参加
10位 実業団混成B 4時間30分57秒 *オープン参加
11位 実業団混成A    4時間31分22秒 *オープン参加
12位 戸上電機製作所 4時間31分45秒
13位 日置市・南薩東京社    4時間47分45秒 *オープン参加
14位 JR九州 4時間48分03秒
15位 京セラ鹿児島    4時間48分47秒
16位 佐賀陸協選抜    4時間49分02秒 *オープン参加
17位 大分選抜 4時間50分13秒 *オープン参加
18位 IBUSUKI.R.B    4時間50分28秒
19位 Nexus 4時間51分32秒
20位 KRP ELITE 4時間56分40秒
21位 HRC 5時間01分22秒

*写真は相澤晃選手

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