【速報】小田凱人がグランドスラム初の決勝進出!世界2位フェルナンデスに勝利[全豪オープン]
現地1月26日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)車いす部の男子シングルス準決勝で第3シードの16歳の小田凱人(日本/東海理化)が第2シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)と対戦。小田が6-2、4-6、7-5で勝利し、グランドスラムで初の決勝進出を果たした。試合時間は2時間7分。
今大会初出場、第3シードの小田は1回戦で世界15位のケイシー・ラツラフ(アメリカ)に、準々決勝では世界10位の眞田卓(日本/凸版印刷)にいずれもストレート勝ち。昨年4月に15歳でプロに転向した左打ちの小田は、2021年には8個のタイトルを、昨年はシーズン末の最終戦を含む2つのタイトルを獲得した。前哨戦の「メルボルン車いすテニス選手権」では決勝でアルフィー・ヒュウェット(イギリス)に敗れて準優勝となった。
対戦相手である世界ランキング2位の29歳、フェルナンデスは初戦はストレート勝利、準々決勝では世界7位のマルティン・デ ラ プエンテ(スペイン)に逆転勝ち。「全豪オープン」では2017年と2019年の2度優勝、グランドスラム全体では5度タイトルを獲得している。小田とフェルナンデスの対戦成績は1勝1敗だが、直近となる昨年7月の対戦では小田がストレートで勝利していた。
およそ半年ぶりとなる3度目の対戦は、小田のサーブでスタート。積極的な姿勢を見せる小田が試合開始から7ポイントを連取し、相手のダブルフォールトもあって2-0とリードを奪う。そこからは互いにブレークし合う展開となるが、第7ゲームを小田がキープして5-2。小田は直後のゲームも取り、32分で第1セットを先取した。
第2セットもラブゲームキープで始めた小田は、第2ゲームで得たブレークチャンスを決められず、そのままゲームを連取されて1-4のビハインドに。小田は第6ゲームを取るも、直後にブレークバックされてしまい2-5に。しかし、フェルナンデスのサービング・フォー・ザ・セットとなった第8ゲームでチャンスを掴むと最後はフォアハンドを相手が返せず、1ブレーク差と詰め寄る。小田の4-5で迎えたフェルナンデスの2度目のサービング・フォー・ザ・セット、小田は30-30とするもフェルナンデスが粘ってこのセットを取った。
最終セット、第1ゲームでフェルナンデスのバックハンドが決まり、小田はいきなりのブレークを許す。しかし小田がすぐさまラブゲームで奪い返して1-1。3-3で迎えた第7ゲーム、フェルナンデスが15-15から3ポイントを連取して大きなリードを手にする。第9ゲームでフェルナンデスがマッチポイントを得るも、ここは小田がサーブでしのいだ。小田は続くフェルナンデスのサービング・フォー・ザ・マッチをバックハンドで破り、5-5と追いつく。そして小田は第12ゲームでロブを決めてマッチポイント。次のポイントで小田のショットをフェルナンデスが返せず、試合終了となった。
小田は4大会連続で出場しているグランドスラムで、これまでの最高成績だった昨年「全仏オープン」でのベスト4を塗り替えた。決勝では、世界8位の三木拓也(日本/トヨタ自動車)を1-6、1-6で下した第1シードのヒュウェットと対戦する。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2022年「NEC車いすテニスマスターズ」での小田
(Photo by Rene Nijhuis/Orange Pictures/BSR Agency/Getty Images)
01/26 11:30
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