ツアー新記録で完全Vの山下美夢有　前人未踏の平均ストローク“68”台も視界に！？「それはできたらすごいですけど…」

山下美夢有（やました・みゆう）が大会最少ストロークとなる通算22アンダーで完全優勝を果たした。今季2勝目＆通算13勝目。

山下美夢有のリコーカップ3連覇なるか

◆国内女子プロゴルフ

大王製紙エリエールレディス　11月14～17日　エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）　6575ヤード・パー71

　山下美夢有が2022＆23年年間女王の貫録を見せつけた。

　初日から首位を守り最終日を迎えた山下は、前半は7番までパーを並べ、8番パー3でようやくこの日初めてのバーディー。伸ばし合いの展開で、追いかけられる重圧も感じるなか、後半は4バーディー、2ボギー。トータル「68」で回り、大会最少ストロークとなる通算22アンダーで完全優勝を果たした。今季2勝目＆通算13勝目を手にした。

　すでに竹田の年間女王が決まるなか、山下のモチベーションはまったく下がっていなかった。

「（竹田の女王が決まって）吹っ切れたとかはなくて、いつもの感じでした。試合が始まったら集中しているので、そう見えたかもしれません。緊張していましたし、一打一打をどう打つか、どう攻めるのかを考えながら、4日間プレーしていました」

　とにかく淡々と自分のプレーに集中すること、一つでもレベルを上げていくことを常に考えているという。ようやく手にした2勝目に「課題はまだあるけれど、すごくうれしい。来週のリコーもがんばりたい」と笑顔を見せる。

　最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は、3連覇がかかる大事な大会。さらに、現在の平均ストロークは「69.0789」（1位）で、前人未踏の“68台”も見えてきたが「それはできたらすごいですけど、そこは考えていません」と笑った。

　他にもフェアウェイキープ率1位、パーセーブ率1位、平均パット数1位など、ほとんどのスタッツで上位を占める山下に隙は見当たらない。米女子ツアーの最終予選挑戦を前に有終の美を飾る準備はできている。