米女子フルフィールド最終戦はN・コルダが久々の勝利で今季7勝目! 勝みなみは優勝争いも終盤に失速
米女子ツアーのフルフィールド最終戦「アニカ・ドリブン・バイ・ゲインブリッジatペリカン」最終日。7位からスタートした勝みなみは1つスコアを落とし14位タイに終わった。
コルダはヤニ・ツェン以来の年間7勝目
◆米国女子プロゴルフ
アニカ・ドリブン・バイ・ゲインブリッジatペリカン 11月14~17日 ペリカンGC(フロリダ州) 6349ヤード・パー70
勝みなみが来季の米女子ツアーシードを確定させた。
フルフィールド最終戦「アニカ・ドリブン・バイ・ゲインブリッジatペリカン」最終日、首位のチャーリー・ハル(英)に5打差の通算7アンダー7位タイでスタートした勝は、途中、優勝争いに浮上するプレーも見せたが後半失速。通算6アンダー14位タイに終わった。
3番、9番、10番をバーディーとしスコアを通算10アンダーまで伸ばすと、日に日に硬くなったグリーンに苦しむ上位陣に食い込んだ。だが、ピン位置が難しい12番のパー3で池に捕まるアンラッキーなダブルボギー。続く13番もボギーで優勝戦線から脱落した。最終的には1つスコアを落として14アンダー。トップ10入りもかなわなかった。
大会前には、来季フルシードのボーダーラインであるCMEグループポイントランキング80位にいた勝。最終日に順位は落としたがランキングは78位に上がり、フルシードを確定させた。同ランク60位以内しか出場できない次週の最終戦出場は逃したが、ひとまず安心してオフシーズンに入ることができた。
通算5アンダー17位タイからの最終日となった渋野日向子と畑岡奈紗は、セリーヌ・ブティエ(仏)を交えた同じ組でプレー。談笑するシーンもたびたび見られたが、プレー内容は厳しいものとなった。
畑岡は、ボギー先行にも粘り強くプレーを続けたが、2バーディー、2ボギーで折り返した後の12番で痛恨のダブルボギー。1つスコアを落として通算4アンダー25位タイで終わった。
「今日は伸ばしたかったんですけど、なかなかショットがついてくれなくて……。落としてしまったのは残念です」といいつつも表情は明るい。「10月に入ってからはパッティングに自信を持って打てている。それが継続できているので」というのがその理由。
次週の最終戦は、昨年優勝争いの末2位タイとなった相性のいい大会。「優勝できるようにがんばりたい」と、有終の美を飾る心づもりでいる。
1番で幸先のいいバーディーを奪った渋野だったが、アンジュレーションのきついグリーンに苦しみ、2バーディー、4ボギー、1ダブルボギー。通算2アンダー34位と大きくスコアを落として4日間を終えた。
「すごく悔しい気持ちが残る1日でした。すごく残念」と唇をかむ。ここまでのシーズンについて「成長した部分はそこまでないと思う。もっと総合力を高めなきゃいけない」と総括した2024年。ポイントランキング64位で最終戦出場は逃したが、来季に向けての準備に心は飛んでいた。
大激戦となった優勝争いは、バックナインに入って怒涛の5連続バーディーを決めたネリー・コルダ(米)が制した。
首位に1打ビハインドでスタートしたコルダのフロントナインは1バーディー、3ボギーと厳しいもの。だが、11番で3メートルを沈めると一気に覚醒。12番で1メートルにピタリとつけるバーディーで首位に並んだ。
波に乗ったコルダは、13番、14番、15番とバーディーを重ねて通算14アンダー。混戦を抜け出し、2位グループに3打差をつけて、5月のミズホ・アメリカズ・オープン以来の今季7勝目を飾った。
シーズン序盤に7戦6勝の破竹の勢いを見せたコルダだが、首痛でアジアシリーズ5試合をすべて欠場。約2カ月ぶりの復帰戦で見事に勝利を収めた。シーズン7勝は2011年のヤニ・ツェン(台)以来だが、米国人プレーヤーとなると1990年のベス・ダニエル(米)以来の快挙となった。
首位スタートのハルは1つスコアを落として通算11アンダー。ウェイウェイ・チャン(中)、イム・ジンヒ(韓)と並ぶ2位タイに終わっている。
西郷真央、西村優菜、稲見萌寧、吉田優利、笹生優花は予選で姿を消している。
11/18 14:10
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