ヤマハの新モデルがトップ3入り! プロギア「04」は2カ月連続首位 2024年10月売れ筋アイアンベスト5

今、巷ではどんなクラブが売れているのか、なぜ売れているのか? そんなゴルフ界のトレンドを探るべく、有賀園ゴルフで、売れ筋商品のランキング調査。アイテム別に毎週、レポートをお届けします! 今週は2024年10月のアイアンランキングです。

有賀園ゴルフで2024年10月に売れたアイアンベスト5

 今、売れているアイアンはどのモデルなのか徹底調査。ランキングは有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。最新のギアトレンドが一目で分かります。

第1位 プロギア 04 IRON(プロギア)

プロギア 04 IRON(プロギア)

プロギア 04 IRON(プロギア)

 構えやすさ、打感、飛距離性能、コントロール性、やさしさなどアイアンに求められる性能を追求したアイアンシリーズ。こちらは、精悍(せいかん)なヘッド形状、軟らかい打感に「やさしさ」と「飛び」を加えたモデルです。新形状のバックフェースデザインで、高慣性モーメント化を図り、寛容性を高め、ストロングロフト設計で飛距離アップをかなえます。2024年9月13日発売。メーカー希望小売価格:5本セット(#7~9、P、A): 12万6500円(税込み)、単品(#5、#6):各2万5300円(税込み)

トップブレードに丸みを持たせた形状で構えやすい

 シンプルな見た目のキャビティバックアイアンですが、実際に打つと飛距離が出るという声も多いです。

 トップブレードに丸みを持たせた形状も特徴的で、日本人好みのカオをしているので、構えやすいという声も多く聞かれました。

 フェース素材はモリブデン鋼ですが、ボディーが軟鉄素材ということもあり、打感も軟らかく完成度の高さを感じます。(有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店・高鹿佑基店長)

第2位 242 CB +(ブリヂストンスポーツ)

242 CB +(ブリヂストンスポーツ)

242 CB +(ブリヂストンスポーツ)

 ツアープロからのフィードバックをもとに誕生したセミラージサイズの軟鉄鍛造キャビティアイアン。シンプルな形状に安心感とやさしさ、飛びをプラス。ソフトなフィーリングを保持しながら、「リブ+インナーポケット構造」の採用で、軟鉄鍛造ならではの打感のやわらかさの中に、少しの弾き感をプラスした安定性の高いショットをかなえます。2024年9月6日発売。メーカー希望小売価格: 6本セット(#5~9、PW):14万5200円(税込み)、単品(#4):各2万4200円(税込み)

カッコいい見た目なのにやさしく高弾道が打てると人気

 見た目はスタンダードな軟鉄鍛造アイアンで、少し難しそうなイメージを持ちやすいのですが、「飛びとやさしさをプラスした」というネーミングどおり、ラクに球の高さが出せて「やさしく高弾道が打てる」と喜んでくれる人も多いです。

「241CB」と組み合わせてコンボアイアンとして使う方も多く、セットはもちろん単品もよく出ています。(有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店・高鹿佑基店長)

第3位 インプレス ドライブスター TYPE/Dアイアン

インプレス ドライブスター TYPE/Dアイアン

インプレス ドライブスター TYPE/Dアイアン

 フェース面で最もたわむ部分を打点に近づけ、反発効率を最大化。加えて、前作よりもソールの反発エリアを拡大して、ソールのたわみ量を増大、打点に近いフェース下部の反発性能を飛躍的に向上させています。超深重心+低重心化により、圧倒的な飛距離を高弾道で実現。しっかりと球をつかまえて、飛ばせるアイアンに仕上げています。2024年9月20日発売。メーカー希望小売価格:4本セット(#7~9、PW):12万3200円(税込み)、単品(#5、#6、AW、AS、SW):各3万800円(税込み)

球が上がりやすくつかまるやさしいアイアン

 昔から飛距離性能の高さで人気のモデルですが、今回も「飛ぶ」と評価されて人気を集めています。

 今回は「TYPE/D」と「TYPE/S」の2モデルをラインアップしていますが、「TD」のほうがやさしさに振り切っている印象。

 球も上がりやすくてつかまる、スライスが出にくいという声が聞かれます。4本セットも、ニーズに合っていると感じました。(有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店・高鹿佑基店長)

第3位 241 CB(ブリヂストンスポーツ)

241 CB(ブリヂストンスポーツ)

241 CB(ブリヂストンスポーツ)

 ツアープロが求める「イメージどおりの球筋」「距離」「スピン量」を具現化するため、ボールとのインパクト、ソールと芝(地面)のコンタクトを解析し、「接点の技術」と「プレイヤーの感性」を融合したツアーモデル。洗練されたヘッドシェイプと無垢の軟鉄鍛造ならではの“快芯”のフィーリングで、切れ味のよいショットを生み出します。2024年9月6日発売。メーカー希望小売価格: 6本セット(#5~9、PW):14万5200円(税込み)、単品(#4):各2万4200円(税込み)

第5位 APEX Ai300アイアン(キャロウェイゴルフ)

APEX Ai300アイアン(キャロウェイゴルフ)

APEX Ai300アイアン(キャロウェイゴルフ)

 2021年APEX DCBアイアンの後継モデルは、大きなオフセットでアベレージプレーヤーを含めた幅広い層に対応。高い反発力を発揮する鍛造フェースと軟鉄鍛造ボディーが、高いボールスピードと心地よいフィーリングをもたらします。Aiスマートフェースの採用で、ミスにも強く、より高く上がるボールをやさしく安定して打てるモデルとなっています。2024年9月6日発売。メーカー希望小売価格:スチール・6本セット(#5~9、PW): 21万1200円(税込み)、単品(#4、AW):各3万5200円(税込み)

「アイアン購入時のシャフト選びを重要視すべき 」(高鹿店長)

 今回のアイアンランキングは秋の新作がベスト5を独占。1、2位の順位は変わらずで、ヤマハが3位にランクインしてきました。

 11月はスリクソンの新作も発売予定で、すでに現時点でも多くの予約が入っているので、順位の変動もありそうです。どんなランキングになるか今から楽しみです。

 最近、当店でもアイアンのフィッティングをする機会が増えてきました。メーカーさん主催のものもあれば、資格を持った僕らスタッフが特定メーカーのアイアンのフィッティングを行なうこともあります。

 そんな中で、アイアンはシャフトによって試打データが大きく変わってくるということに改めて気づかされました。

 同じヘッドでもシャフトが異なるとまったく違う結果になります。実際にあった例でお話しすると、メーカーは同じ日本シャフトで「N.S.PRO 950GH neo」「N.S.PRO Modus3 TOUR 105」「N.S.PRO Modus3 TOUR 115」の3モデルを打ち比べたお客様がいらっしゃいました。

「950neo」は、高い弾道でドローが出やすかったのですが、少し左に引っかかる印象で、「115」は左には行きにくいけど少し重たい。そして「105」が左にもいきにくく、ちょうどいい球筋が出たのでそちらを選ばれたのですが、同じスチールシャフトでもこんなにも結果が変わってくるということに、正直驚きました。

 ドライバーのカチャカチャと異なり、気軽にシャフトを替えて同じヘッドで打ち比べることができないし、可能な店舗も限られてはいるのですが、ぜひ打ち比べてみて欲しいと実感しました。

 カーボンかスチールか、といった選び方だけではなく、そこのメーカーがカスタムシャフトとして採用しているものをじっくり検討して欲しいです。

「あとからリシャフトすればいいよね?」とおっしゃる方もいますが、リシャフトだと、かなり金額がかさんでしまいます。お客様からアイアンのリシャフトを相談されると「元のアイアンを下取りに出して、新たに自分がつけたいシャフトのモデルを注文して新品を購入が得かもしれません」と、アドバイスすることもあるくらいです。

 可能な限り、最初から自分にあったシャフトを選んでカスタムモデルを購入したほうが、よい結果に結びつくと、お客様にもご理解いただきたいと思っています。

※ランキングは、有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。表記価格はメーカー純正シャフト装着モデルです。
取材協力:有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店

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