「勝つことだけをイメージしている」 地元大会“初V”へ河本結が圧巻の「65」で首位タイ発進

国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディス」が14日に開幕。地元・愛媛県出身の河本結(かわもと・ゆい)が初日を「65」で回るゴルフを披露し、6アンダーの首位タイ発進を決めた。

「細かいズレを修正」して7バーディー

◆国内女子プロゴルフ

大王製紙エリエールレディス 11月14~17日 エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県) 6575ヤード・パー71

 大会初日から地元の声援を受けた河本結が7バーディー、1ボギーの「65」で回り、6アンダーの首位タイ発進を決めた。

 この日はパットが冴えた。インスタートの前半は、15番からいきなり3連続バーディーを奪取。17番では7メートルのストレートラインを沈める。

 後半も3番と4番を連続バーディー。7番はボギーとしたが、8番パー3は9メートルのロングパットを決め、最終9番でもきっちりスコアを伸ばした。

地元大会で6アンダーの首位タイ発進を決めた河本結 写真:Getty Images

地元大会で6アンダーの首位タイ発進を決めた河本結 写真:Getty Images

 好調の要因は「パットの細かいズレの修正」だという。

「この大会にあまりいい状態で来られてなくて、その反省があった。地元で戦うために何がいい準備なのかをしっかり考えました。特に取り組んだのはパットの姿勢。足裏の踏む位置や圧のかけ方、ヒザの向き、肩のライン、グリップの握り方などを見直して、姿勢を矯正して2時間打ち続けました。結果、思う所にしっかりとスピードを出してストロークを出せるようになりました」

 開催コースの「エリエールGC松山」は、高校時代にキャディーでアルバイトをしながら何度もプレーしたなじみのあるコース。

「たぶん日本で一番このコースを回っている」と話すほど、コースは頭に叩き込まれている。そうした自信もあり、火曜日は練習ラウンドをせずコンディションの調整と修正に充てた。

 昨年は開幕から予選落ちが続き、リランキングでも苦戦続きだったが、今季は「NEC軽井沢72」で優勝して完全復活。

「勝つことだけをイメージしています」と地元での初優勝と今季2勝目を目指し、残り3日間を戦い抜く。

河本 結(かわもと・ゆい)

1998年8月29日生まれ、愛媛県出身。ツアーを席巻している「黄金世代」の一人。両親の影響で5歳からゴルフを始め、2018年にプロテスト合格。2019年の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でツアー初優勝を挙げる。24年「NEC軽井沢」で約5年ぶりとなる2勝目を手にした。弟はプロゴルファーの河本力。リコー所属。

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