「TOTOで笹生と回りたい」竹田麗央  シード権確定に大満足の小林夢果 そろって5位・飛ばし屋の同学年2人の対照的な翌週とは

国内女子ツアー第33戦「口久子 三菱電機レディス」最終日。竹田麗央(たけだ・りお)、小林夢果(こばやし・ゆめか)は通算11アンダーの5位でフィニッシュした。

笹生優花と同組希望の竹田麗央

◆国内女子プロゴルフ

樋口久子 三菱電機レディス 10月25~27日 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県) 6650ヤード・パー72

 前週の「マスターズGCレディース」で今季3度目の予選落ちを喫した竹田麗央。その悔しさをぶつけるつもりで今大会に臨んだが、2日目を終えた時点では13位タイと今一つ乗り切れないゴルフが続いていた。次戦には米女子ツアーの一戦でもある「TOTOジャパンクラシック」が控えているだけに、最終日にどのようなゴルフをするのか気になるところではあった。

5位で終えた竹田麗央

5位で終えた竹田麗央

 そんな心配を吹き飛ばすかのように、最終日は5バーディー、ノーボギーの「65」をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし、5位タイでフィニッシュした。ただ、4つあるパー5でバーディーを2つしか奪えなかったことには竹田自身も不満が残るものの、最終18番パー5ではきっちり2オンに成功して見せ場をつくるなど、竹田らしいプレーは随所に見せていた。

「今週はいい気づきや発見があり、いろいろ試しながらラウンドしましたが、最終的にトップテンに入れたのでよかったです」。今大会からニュードライバーを使用したが、試合になるとボールを右サイドに打ち出す傾向があると思い、最終日は以前のドライバーに戻した。フェードヒッターにとっては出球を左サイドに打ち出したいだけに、調整が必要だと思ったからだ。

 また、パッティングでもストロークの軌道に違和感を覚えた。「カット軌道になっていたことで、転がりが悪くなっていました」。竹田の場合、以前はアウトサイドインの軌道でストロークしていた。フェードヒッターのため、ショットと同じ軌道にしたかったからだ。しかし、それだとスライスラインのときに大きく曲がり過ぎることもあったので、今年からストレート軌道に変えていたが、知らず知らずのうちに、以前の軌道に戻っていたのだろう。そこを修正したことで、パッティングのフィーリングが戻ってきた。

「『TOTOジャパンクラシック』では笹生優花さんと同組で回ってみたいです。同じ飛距離が出るタイプですし、スイングも速いので間近で見たいなと思います」。飛ばしにはこだわりのある竹田だけに、もしも同組になれば笹生から何かを盗むつもりだ。

ランキングは今の順位で大丈夫

5位で終えた小林夢果

5位で終えた小林夢果

 その竹田と同学年で同じく飛ばし屋の小林夢果も最終日に「67」をマーク。通算11アンダーの5位タイでフィニッシュした。「前日はパッティングでストロークのリズムが速くなっていたので、今日はゆっくりめのリズムにしたら、いい感じで打てました」と、パッティングが好スコアの要因だと振り返った。これでメルセデスランキングも30位にまで上がってきたが、さらなる上の順位は意外にも望まないという。

「もう大丈夫です。そこまで欲はありません」と、目標であるシード権獲得を確定させたことで満足のようだ。次戦の「TOTOジャパンクラシック」には出場権がなく、今週は休養に当てる予定だが、「富士通レディース」では肩の痛みもあり棄権しただけに、無理はしないとのこと。

 ただ、同学年が活躍していることは大いに刺激になっているだけに、ツアー初優勝への思いは強い。今季は残り3戦になるが、チャンスがあればしっかり狙いにいく。

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