竹田麗央の目に涙… まさかの予選落ちで年間女王争い混沌 山下美夢有は首位と1打差 優勝なら2人のポイント差は?

国内女子ツアー「マスターズGCレディース」は予選ラウンドが終了。2週連続優勝を狙う山下美夢有(やました・みゆう)が「65」をマークして、首位と1打差の通算10アンダー・4位に浮上。メルセデス・ランキングで現在首位に立つ竹田麗央(たけだ・りお)は、1打及ばずまさかの予選落ちを喫した。

山下美夢有「メンバーにも恵まれた」

◆国内女子プロゴルフ

NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 10月17~20日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 6506ヤード・パー72

 “女王”が圧巻のゴルフを見せつけた。

 国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の2日目、首位と4打差の14位タイからスタートした山下美夢有が7バーディー、ノーボギーの「65」で回り、通算10アンダーでホールアウト。首位と1打差の単独4位まで浮上した。

年間女王争いを繰り広げる竹田麗央(左)と山下美夢有 写真:Getty Images

年間女王争いを繰り広げる竹田麗央(左)と山下美夢有 写真:Getty Images

 前半から5つのバーディーを重ねた山下。後半こそスコアは2つ伸ばすにとどまったものの、「ショットはまずまずでパットが入ってくれた。ラインとタッチがうまく合ってくれた」と、下りの微妙なラインを残した14番では7メートルの距離を沈めてバーディーとした。

 この日は同組の岩井明愛も「65」をマーク。米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗もアンダーパーで回り、「いいリズムで回れたのでメンバーにも恵まれた」と、実力者同士の“相乗効果”が好スコアに結びついた要因なのかもしれない。

「思い切ってプレーして伸ばせるように頑張るだけ」

 狙うは2週連続優勝。そして、その先には逆転での年間女王の座も見えてくるはずだ。

予選落ちに涙を流した竹田麗央

 一方で“暫定女王”の竹田麗央はまさかの結果に。

 予選通過のためにも絶対落とせない状況で迎えた18番。パーパットは無情にもカップに届かずボギーとした。

 通算イーブンパーで1打及ばず予選落ち。「初日からドライバーが曲がってラフからばかりのショットになってしまった。なかなかチャンスにつけられなかった」と、悔しい結果に終わった2日間を振り返った。

「いい休養ができたと思ってしっかり休んで来週から頑張りたいです」と、報道陣の前では気丈に振る舞う姿を見せたが、取材対応を終えて母・哲子さんのもとに向かうと、それまでこらえていた涙があふれだした。

 ポイント配分の高い4日間競技の今大会で上位フィニッシュを飾りたいところだったが、仮にメルセデス・ランキングで2位につける山下が優勝するとその差は約240ポイントに。

 今季は今大会を含め残り6試合。“女王争い”の行方は混迷を極めそうだ。

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