年間女王“交代”なるか… 竹田麗央は「すごく取りたい」宣言 今季初V・山下美夢有は「2位と1位の違いを改めて思った」

賞金総額2億円、優勝賞金3600万円をかけて争う国内女子ツアー「マスターズGCレディース」。現在メルセデス・ランキングで首位に立つ竹田麗央(たけだ・りお)と山下美夢有(やました・みゆう)が、開幕を前にそれぞれ意気込みを語った。

女王の座を意識し始めた竹田麗央「パー5は基本狙う」

◆国内女子プロゴルフ

NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 10月17~20日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 6506ヤード・パー72

 国内女子ツアー「マスターズGCレディース」(賞金総額2億円、優勝賞金3600万円)が17日から4日間(72ホール)の日程で開催。

 総勢108人のプレーヤーが名を連ねる中、注目はすでにシーズン7勝を挙げ、現在メルセデス・ランキングで首位を走る竹田麗央と、同ランキング2位につける山下美夢有の“女王争い”だろう。

年間女王を争う竹田麗央(左)と山下美夢有 写真:Getty Images

年間女王を争う竹田麗央(左)と山下美夢有 写真:Getty Images

 前週は少し疲れが溜まっていたという竹田。体の調子について聞かれ「ボチボチです」と答えたが、今週は睡眠時間をいつもより長めに取り、練習量も抑えて臨んでいると話す。

 長丁場のシーズンもいよいよ終盤戦に差し掛かり、周囲からは“新女王”の誕生を期待する声も日に日に大きくなっている。当の本人も意識をし始めているようで、「残りが少なくなってきたので、すごく取りたいなっていう気持ちはあります」と胸の内を明かした。

 それだけに、ポイント配分の高い4日間競技の今大会で上位フィニッシュを飾りたいところ。「パー5は基本狙う」と、持ち味の飛距離を存分に生かして試合を優位に運ぶつもりだ。

「グリーンが結構柔らかくて、ラフもそんなにない。伸ばし合いになると思う」

 優勝のためには1日5アンダーは必要になると予測した竹田。初日からスタートダッシュを決め、今季8勝目と首位固めを狙う。

山下美夢有「どの試合も優勝を目指してやっている」

 一方の山下は、前週の「富士通レディース」で今季初優勝。海外メジャー「全米女子プロゴルフ選手権」を含めれば2位が8回と惜しい戦いが続いていただけに、待望の瞬間がようやく訪れた。

「2位と1位の違いを改めて思いました。やっぱり良かったなというか、やってきて良かった」と喜びを語りながらも、「何か足りない部分もあるので、直していかないといけない」と、自身のゴルフにはまだ納得できていないところもあると話す。

 また、今大会の予選ラウンドは米ツアーを主戦場にしている畑岡奈紗とのペアリングに。

「いろいろ聞きたいですね。久しぶりに一緒に回るので、楽しみは大きいです」と目を輝かせたように、12月に行われる同ツアーの最終予選会への参戦を表明している山下にとっては、得るものが大きいラウンドとなるだろう。

 今大会を含めシーズンは残り6試合。3季連続の年間女王へ落とせない試合が続くが、「どの試合も優勝を目指してやっているので、結果を出して少しでも近づければという気持ちはある。まずは、課題としているモヤモヤ感をなくすことができればベスト」と、結果と内容の両方を求めていくつもりだ。

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