「優勝しか狙ってなかった」竹田麗央は8番で“池ポチャ” 痛恨ダボで逆転優勝ならず「まだまだ練習が足りない」

「スタンレーレディスホンダ」の最終日を首位と4打差から出た竹田麗央(たけだ・りお)は、7バーディー、1ダブルボギーの「67」でプレーし、通算12アンダーの4位で3日間を終えた。

シーズン3度目の2週連続優勝がかかっていた

◆国内女子プロゴルフ

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 10月4~6日 東名カントリークラブ(静岡県) 6610ヤード・パー72

 今季7勝と絶好調の竹田麗央がシーズン3度目の2週連続優勝を惜しいところで逃した。最終日を首位と4打差の7アンダー8位タイから臨んだ。最終組の4組前でスタートして、出だしの1番でバーディー。3番から3連続バーディーを奪い早くも11アンダー。スタートしたばかりの最終組をあおった。

4位で終えた竹田麗央 写真:Getty Images

4位で終えた竹田麗央 写真:Getty Images

 だが、逆転優勝に向けて突っ走る竹田にパー5の8番で落とし穴が待っていた。2オンを狙った2打目が木に当たって池へ。「レイアップの考えはなかった。ミスショットをしたのでまだまだ練習が足りないと思いました」と、痛恨のダブルボギーを叩いてしまう。

 優勝争いから一歩後退したが、それでもあきらめなかった。しかし、折り返して11番、13番、15番と3つのバーディーを重ねて追い上げたところで力尽きた。「16番でバーディーが取れず、17番、18番でチャンスが作れなかった」と唇をかんだ。

 この日は狙って勝ちに行くつもりだった。「朝から優勝しか狙ってなかったので悔しいです」とさらりと口にしたが、これまでとは大きく違っていた。「優勝を意識することはあまりないんですけど、きょうは差も(4打)あるし、2週連続(優勝がかかっていたの)が大きいですね」と、心が燃えた一日だった。

 今季はシーズン7戦目の地元熊本で行われた「KTT杯バンテリンレディス」で初優勝。「フジサンケイレディス」で2勝目を飾ると、その後次々に勝利を重ねた。世界ランキング上位の資格で4つの米メジャーにも参戦。「全米女子オープン」で9位タイに入るなどして経験も積んだ。

 秋になると「ソニー日本女子プロ選手権」で公式戦初優勝。前週の「日本女子オープン」も制して通算7勝。今季のツアーで台風の目となっている。米ツアーの来季出場権をかけた最終予選会(QT)に挑むことも明らかにした。

 自信を深めたからこそ優勝を目指してプレーしたのだが、残念ながらこの日はうまくいかなかった。それでも、より競争の激しい米ツアーでは最終日にスコアを伸ばす意識が必要だ。そのフィールドで戦う前に自ら勝利をつかみに行った竹田は、確実に大きなステップを上がっている。

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