竹田麗央が米ツアー予選会にエントリー 背中を押した「周囲の言葉」と「圧倒的な結果」

公式競技「日本女子オープン」で、同一シーズンメジャー2冠を達成し、5年シードを得た竹田麗央(たけだ・りお)が、来季の米ツアー出場権をかけた予選会「Qシリーズ」にエントリーしたことを明らかにした。

世界ランク26位の竹田は最終予選会から出場可能

◆国内女子プロゴルフ 第30戦

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 10月4~6日 東名カントリークラブ(静岡県) 6610ヤード・パー72

 前週、茨城県の大利根CCで行われた公式競技「日本女子オープン」で、同一シーズンメジャー2冠を達成し、国内ツアーの5年シードを得た竹田麗央が、来季の米ツアー出場権をかけた予選会「Qシリーズ」にエントリーしたことを明らかにした。

 現在、世界ランキング26位の竹田は「10月8日時点の世界ランキング75位以内」の資格で、最終予選会(12月5~9日、アラバマ州/マグノリアグローブGC)から出場することができる。

米ツアー予選会へエントリーした竹田麗央 写真:Getty Images

米ツアー予選会へエントリーした竹田麗央 写真:Getty Images

「米ツアーでやってみたいという気持ちが昔からあった」という竹田。前週の試合直後は締め切りの10月8日まで「考える」としていたが、プロアマ戦が行われたこの日、「月曜日(30日)ぐらいに決めました」と明かした。

 家族にも相談し「いつかはアメリカに行きたいと言っていたので、それが今年でもいいんじゃないかとなって。自分が行きたい時に行くのがいいと言われた」と、迷う理由はなにもなかった。

 今季、米ツアーへは、6月「全米女子オープン」、同「全米女子プロ」、7月「アムンディ エビアン選手権」、同「AIG女子オープン(全英女子)」に参戦。笹生優花が大会2勝目を飾った「全米女子」で9位タイに入ったのが最上位だ。

「コースが日本と違って難しいところもあり、しっかりマネジメントを考えてプレーするのが楽しかった」。アメリカへの思いが強まっていたところで、複数年シードを得て気持ちが一気に動いた。

 今季、国内ツアー24試合に出場しメジャー2勝を含む7勝を挙げ、「自分のゴルフに自信を持てるようになった」と、圧倒的な結果が21歳を後押しした。

 ツアー通算18勝を誇る叔母の平瀬真由美にも相談し「今が一番いいんじゃないかと言われた」と、叔母の言葉にも背中を押された。

「あまり英語を話せないですが、日本選手からは早くおいでと言われていました」と“先輩”たちの言葉も竹田に勇気を与えた。

 不動裕理が持つ「年間10勝」という大記録まであと3勝に迫る竹田。「10勝はすごい数字なのであまり考えていませんが、最後の試合までベストを尽くしたい」と、まずは目の前の国内ツアーに集中する。

竹田 麗央(たけだ・りお)

2003年4月2日生まれ、熊本県出身。21年プロテスト合格で同期には櫻井心那、神谷そら、川崎春花らがいる。母親はツアープロの平瀬哲子、叔母は元賞金女王の平瀬真由美。24年「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初優勝を遂げると、翌週の「フジサンケイレディスクラシック」を勝って2連勝。9月には「ソニー 日本女子プロ選手権」「日本女子オープン」と国内メジャー2連勝を達成した。ツアー通算7勝。ヤマエグループHD所属。

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