夢舞台は叶わぬも… 岩井明愛の視線は28年ロス五輪に 山下美夢有の代表入りは手放しで称賛 「素晴らしい」

27日から4日間の日程で開催される「資生堂レディスオープン」。前週、海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に出場していた岩井明愛(いわい・あきえ)が2週ぶりに国内ツアーへ参戦し、開幕前日に行われたプロアマ戦後に取材に応じた。

「オリンピックは出てみたい」

◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月27~30日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県) 6697ヤード・パー72>

 前週の海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」で32位タイに入り4日間を戦い抜いた岩井明愛は、25日の夜に日本へ帰国。そして翌朝からはプロアマ戦出場と、休む間もないハードスケジュールで「資生堂レディス」に参戦する。

五輪出場の夢を口にした岩井明愛(写真は昨年の「資生堂レディス」) 写真:Getty Images

五輪出場の夢を口にした岩井明愛(写真は昨年の「資生堂レディス」) 写真:Getty Images

 疲労感を心配する記者からの問いかけに「大丈夫!」と返したが、今大会期間中も厳しい暑さが予想されるだけに“ひと息つきたい”というのが本音だろう。

 また、パリ五輪出場のわずかな望みをかけて挑んだ海外メジャーでの戦いを振り返ると「悪くはなかった。もうちょっと頑張ればいける」と好感触を得た一方で、「(海外のコースは)ティーショットが大事だなと。曲げたらキツイ……」と改めて感じた難しさを口にした。

 さらには、同大会を2位タイで終え逆転での代表入りを決めた山下美夢有の戦いぶりについて「(チャンスが)あそこしかない週であの順位で終われたというのは、そこにちゃんとフォーカスしてきたんだなと。素晴らしいなと思いました」と手放しで称賛。

 自身のパリ五輪出場はついえる結果になったものの、視線は2028年のロサンゼルス五輪に向いているようで「オリンピックは出てみたい」と次回の代表入りをもくろむ。

「イメージはいいです。自分の気持ちいいスイングができたら」と話すように、昨年は単独3位フィニッシュと相性のいい今大会。4年後の夢舞台に向けて、ここから再スタートを切る。

岩井 明愛(いわい・あきえ)

2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。21年のプロテストに合格。23年「KKT杯バンテリンレディス」でレギュラーツアー初優勝を遂げ、妹・千怜との双子優勝という国内女子ツアー初の快挙を達成。「RKB×三井松島レディス」では同じくツアー史上初の双子でのプレーオフを実現。同年「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」と「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で2週連続完全優勝。24年「リゾートトラスト レディス」「ニチレイレディス」優勝。Honda所属。

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