「キャディフィーについてはまだ何も…」 臼井麗香が永久シード・片山晋呉と初タッグ

国内女子ツアーの第17戦「アース・モンダミンカップ」が20日に開幕する。会場では臼井麗香が男子ゴルフの永久シード保持者・片山晋呉をキャディーに起用し話題になっている。

尾崎将司のバッグを担いで以来34年ぶり

◆国内女子プロゴルフ<アース・モンダミンカップ 6月20~23日 カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県) 6688ヤード・パー72>

 国内女子ツアーの第17戦「アース・モンダミンカップ」が20日に開幕する。会場では臼井麗香が男子ゴルフの永久シード保持者・片山晋呉をキャディーに起用し話題になっている。

臼井麗香が片山晋呉と初タッグ

臼井麗香が片山晋呉と初タッグ

 5年ほど前に宮崎の合宿で初めて出会い、3年ほど前からは練習をともにすることが多くなったという。「いつも、晋呉さんキャディーやってくださいよーってふざけて言っていたんです」と臼井。片山は「優勝したらやってあげる」と言っていたという。その後の3月に臼井が「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で初優勝を遂げ実現に至った。

 この日、臼井は9ホールの練習ラウンドを行い、片山は手押しカートを押しキャディーとして帯同した。片山から受けたアドバイスの内容を問われると臼井は「えーありすぎて……。アドレスの取り方とかアプローチ関係が多かったです。こういう状況だったらもうちょっと開いた方がいいとか、スタンス幅とかそういう話が多かった」と話した。

 片山は臼井について「初めて会った時よりもうまくなっているのは明らかなので楽しみ。スイングはコーチがいるし、しっかりしたいいスイングをしている」と、技術に関しては口出しはせず、あくまでも「僕が分かることを伝えられたらいいと思っています。一日に1回でも2回でも助けになれば。あとは持っているものを引き出してあげるだけ」と、謙虚な姿勢だ。

臼井麗香が片山晋呉と初タッグ

臼井麗香が片山晋呉と初タッグ

 片山がキャディーをやるのは1990年「VISA太平洋クラブマスターズ」で尾崎将司のバッグを担いで以来34年ぶり。「フジサンケイジュニアで優勝して、お願いして実現した」と経緯を説明し、「その時のつなぎはまだ家にある。緊張しすぎて夕飯が喉を通らず1週間で6キロ痩せた」と、17歳だった当時を振り返る。尾崎は大会を2位で終えている。

 前週「ニチレイレディス」で臼井は最終日を首位と2打差の4位から出て、「72」とスコアを伸ばせず14位タイに終わった。「ショックが大きすぎたので落ち込んでいる。もう嫌だって思って悔しすぎて途中で帰りたくなった」(臼井)という。最強の相棒と二人三脚で先週の悔しさを晴らしたい。

 ちなみに、キャディフィーについてはまだ何も話していないらしい。

臼井 麗香(うすい・れいか)

1998年12月7日生まれ、栃木県出身。渋野日向子畑岡奈紗原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2018年にプロ入り。24年「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で黄金世代14人目の初優勝を飾った。愛称は「レイチェル」。

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