ゴルファーには最強の組み合わせ!? ガソリンスタンド併設の屋内ゴルフ練習場が登場した理由とは?

「ガソリンスタンド×屋内ゴルフ練習場」という、今までありそうでなかった施設が茨城県牛久市に登場しました。

ゴルフとクルマの親和性を最大限に利用した施設

 ゴルフ場やゴルフ練習場へ行くときは重いキャディーバッグを持っていく必要があり、多くの人はクルマを利用すると思います。そして、クルマを利用する限り、定期的に燃料を入れるガソリンスタンドへの訪問は必須です。

 この2つを結びつけた取り組みとして、おそらく日本では初めてガソリンスタンドに併設されたゴルフ練習場「DOOR TO GOLF ENEOS ひたち野うしく店」が3月末に茨城県牛久市にオープンしました。

ガソリンスタンド内にオープンしたゴルフ練習場「DOOR TO GOLF ENEOS ひたち野うしく店」

ガソリンスタンド内にオープンしたゴルフ練習場「DOOR TO GOLF ENEOS ひたち野うしく店」

 そこで、このゴルフ練習場を運営する株式会社followに取材しました。株式会社followは「シミュレーションゴルフ店舗の企画並びに経営」、「DOOR TO GOLFフランチャイズの運営」を事業展開している企業です。ゴルフ上級者、初心者や普段ゴルフをしない層まで幅広く利用できる施設で、ニーズに沿ったインドアゴルフ場を提供しています。

 今回ENEOSひたち野うしく店の出店に至った経緯については、「ゴルフを通じて幅広い世代のお客様の楽しみを作りたいという思いで、DOOR TO GOLF事業を推進しております。ゴルフがより身近で楽しいものであって欲しいと思い、大通り沿いで通いやすいく24時間いつでも明るく安心という点でガソリンスタンドに着目しました」

「ENEOS様とお話させて頂く中で、ENEOSプラットフォームという新しいサービスステーションへの変革時期に、我々のDOOR TO GOLF事業も参画し、今回の出店につながりました」とのことでした。

 一方、ガソリンスタンド側のENEOS株式会社も、「今回の取り組みは、実証第一号店として、『車と合わせて心も体もリフレッシュ!』をテーマに、これまでのサービスステーションの概念にとらわれず、人々が集うことをコンセプトとしました。地域に根ざしたインフラへと進化させるべく、お客様の声を反映させ、各種サービスをそろえています」と両社の方向性が合致した取り組みであることがわかります。

 ちなみにENEOSひたち野うしく店にはゴルフ練習場以外にも、飲食、ジム、ランドリーなどの施設も入っています。

「ガソスタ×屋内練習場」という組み合わせはさらに増える可能性

 屋内ゴルフ練習場の事業主体は株式会社followで開店後、そして今後の集客の見込みについては、「ひたち野うしく店は、ゴルフ人口の多いエリアであり、集客が十分に見込めると考えています。オープン1週間で既に多くのお客様にご来店頂いております。またENEOSプラットフォームに出店ということもあり、立地のよさ、駐車場の完備など車で移動することが多いゴルファーにとって利便性がいいことから通いやさもあります」

立地が少し特殊だが店内はゴルフに集中できる施設になっている「DOOR TO GOLF ENEOS ひたち野うしく店」

立地が少し特殊だが店内はゴルフに集中できる施設になっている「DOOR TO GOLF ENEOS ひたち野うしく店」

「1人での練習利用はもちろん、貸切でグループ利用ができる点はゴルフの練習だけでなく、ラウンドを回る新しい体験も可能で、多くのお客様を引き付けると考えます。」とのことで、ガソリンスタンドとの親和性が少しずつ証明されている形のようです。

 今後のガソリンスタンド出店に関して、「ENEOSプラットフォームの展開にあわせ、機会があればぜひ展開したいと考えています。現在は、他のガソリンスタンドでの展開の予定はございません。利便性という観点で、複合施設のテナントへの出店を予定しています」 

 今回の投資額は約2000万円だそうで、集客が見込める新規のゴルフ施設としては合理的だと思われます。

 必ず車で寄るガソリンスタンドにゴルフ施設が増えることは、ラウンドの行き帰りや、仕事帰りに気楽に寄れることは間違いなく、またサービスステーションにとっても車を持つ新たな客層も開拓につながるのではないでしょうか。

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