「もはや理解不能」レブロンがドンチッチやヨキッチに対する守備の難しさを語る

 3月28日(現地時間27日、日付は以下同)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と元NBA選手でありアナリストのJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)によるポッドキャスト番組“Mind the Game”(マインド・ザ・ゲーム)の第2話がYouTubeに公開された。今回のテーマは、ディフェンスの目線から「最も守ることが難しいオフェンスのアクションとは?」について語っている。

 会話の中で、オフェンスの戦術を読んだ上でディフェンスの動きを変え、時にはハードに動かなければならないと語ったレブロン。レディックから「そんな動きを毎試合できるか?」と問われると、冗談交じりに次のように語った。

「俺は今39歳で、どこかで見たんだけどキャリアを通したプレー時間は7万分らしい。先日妻に試合後の心境を聞かれて、こう言ったんだ。“2003年製のキャデラック・エスカレード(アメリカの高級大型SUV)を2024年の今も運転していて、タイヤを1度も交換していないと想像してごらん”ってね。“だから、足をマッサージしてください”って続けたよ(笑)」

 2人の会話は、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)やニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)に対する守備の難しさに発展。ヨキッチについては、従来のビッグマンと比較した上で次のように語った。

「ジョーカー(ヨキッチ)はアウトサイドのシュートも優れているビッグマンだから、当然フリーにさせないようヘッジ(スクリーン時にボールハンドラーに対して一時的に壁をつくること)やスイッチしたりダブルチームにつく。すると彼は、1つも逃さず優れたアシストを出す。ここが、ナゲッツがウソみたいに守りにくいチームになっているポイントだよ」

 さらに、ブリッツ(スクリーン時にボールハンドラーに対してダブルチームにつくこと)を受けることがNBAで最も多いとされるドンチッチについて、レブロンはドンチッチとマブスに対して次のように賛辞を贈った。

「彼のことがわからない。特に、彼のチームにはシューターが揃っているし、もはや理解不能だ。カイリー(・アービング)やルカが、彼ららしい素晴らしいプレーをする。さらに、ルカがコートの動きを全て読み切った上でパスを出し、ティム・ハーダウェイJr.が1試合に6、7本の3ポイントを沈める。こんなことをされたら終わりだ」

 レブロンは、現代のNBAは誰もがシュート能力に長けていることを「おかしい」と表現し、「2012年に戻れたらと思うことがあるよ。そしたら俺のタイヤもまだ若いしね」と笑った。

 ポッドキャスト第2話は他にも、クリーブランド・キャバリアーズ時代のレブロンがNBAファイナルで戦ったゴールデンステイト・ウォリアーズのオフェンスにも触れており、NBAファンには聞き逃せない内容になっている。

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