過去データを吟味。セントライト記念で高配当を呼ぶ3頭が見つかった

◆ローズSで狙える穴馬>>

 3歳牡馬三冠レースの最終戦となるGI菊花賞(10月25日/京都・芝3000m)のトライアル戦、GIIセントライト記念(中山・芝2200m)が9月21日に行なわれる。

 過去10年で1番人気は4勝、2着2回、3着1回と堅実な走りを見せているが、番狂わせが起こるケースも少なくない。特に荒れたのは、2015年。6番人気のキタサンブラックが勝利し、2着に9番人気のミュゼエイリアン、3着に10番人気のジュンツバサが入って、3連単は61万8050円という高額配当となった。

 また、2012年には14番人気のスカイディグニティが2着に入る激走を見せ、1番人気のフェノーメノが勝ったものの、3連単は13万7500円という好配当をつけた。

 その他の年も、6番人気以下の伏兵がしばしば馬券に絡んで、3連単ではオイシイ配当が何度か生まれている。ならば、今年も穴狙いに徹してみるのも悪くない。ということで、過去10年の結果を参考にして、波乱を演出しそうな伏兵馬を探し出してみたい。

 伏兵の台頭パターンとして特に多いのは、春のGI皐月賞(中山・芝2000m)、GI日本ダービー(東京・芝2400m)で負けた馬たちの巻き返しである。それも、それ以前にオープン特別や重賞での勝利経験がある馬たちによるものだ。

 2011年に6番人気で勝ったフェイトフルウォーや2014年に10番人気で3着に入ったタガノグランパをはじめ、先述したキタサンブラック、ミュゼエイリアン、さらに2018年に勝利したジェネラーレウーノ(4番人気)、同3着のグレイル(6番人気)、2019年に8番人気で2着となったサトノルークスらがそのいい例だ。

 いずれも、皐月賞やダービーで揮わず、秋初戦のセントライト記念でも高い評価を得られなかったが、それ以前の前哨戦などでは結果を出していた馬たち。地力があるのは確かで、クラシックよりもメンバーレベルが落ちるここで、リフレッシュ効果などもあって、再び躍動することができた。

 今年、このパターンにぴったりハマるのは、ガロアクリーク(牡3歳)とサトノフラッグ(牡3歳)だが、2頭とも今回は上位人気が確実視されている。そうなると、穴候補としては推しづらい。



セントライト記念での大駆けが期待されるヴァルコス

 そこで、このパターンに近い馬をここでは推したい。ヴァルコス(牡3歳)である。

 同馬はオープン特別や重賞での勝ち星はないものの、GII青葉賞(5月2日/東京・芝2400m)で2着と奮闘している。勝ち馬とはクビ差だったことを思えば、限りなく勝利に近い。

 そして、皐月賞には出走できなかったが、ダービーに出走。結果は14着だったものの、過去にセントライト記念で巻き返した馬たちも、ダービー惨敗組が多い。そのことを考えれば、今回、逆襲があっても不思議ではない。

 次に注目したいのは、前走で条件クラスを勝った馬。しかも500万下(現1勝クラス)で、なおかつ、比較的好メンバーが集う"特別戦"ではなく"平場"のレースを勝ち上がってきた馬である。というのも、過去にこうした馬の活躍が目立っているからだ。

 たとえば、2012年に4番人気で3着となったダノンジェラート、2013年に3番人気で快勝したユールシンキング、2015年に10番人気で3着に入ったジュンツバサがそうだ。

 この条件で今回浮上するのは、ラインハイト(牡3歳)である。

 同馬は、今年5月にようやく未勝利を勝ち上がって、続く平場の1勝クラス(6月28日/阪神・芝2200m)も勝って連勝を決めた。ここに来て、急成長した可能性は十分にある。

 メンバーのレベルによっては人気になることもあるが、通常この時期になると、すでに2勝クラス(旧1000万下)を勝って挑んでくる馬もいて、そこまで人気は上がらない。実際に今年も、前走で2勝クラスや1勝クラスの特別戦を勝って、ここに挑戦してくる馬が何頭かいる。

 そうなると、1勝クラス、それも平場のレースを勝ち上がってきた馬が脚光を浴びることはないだろう。しかしながら、過去の例を鑑みれば、軽視は禁物。ラインハイトの一発に期待したい。

 最後にピックアップしたいのは、前走で古馬混合の2勝クラスで負けた馬。こうした馬の好走例も、過去に何度か見られるからだ。

 その例となるのは、2012年に14番人気で2着と好走したスカイディグニティと、2013年に5番人気で2着となったダービーフィズ。ともに、前走で古馬混合の1000万下特別で敗れていたが、重賞とはいえ、同世代同士のレースで上位進出を果たした。

 このタイプに当てはまる馬も今年、1頭だけいる。サペラヴィ(牡3歳)だ。

 同馬は2走前に古馬混合の1勝クラスを難なく勝ち上がったが、続く2勝クラス・猪苗代特別(7月11日/福島・芝2000m)では5着にとどまった。その分、人気を見込めないが、過去の例からして、無視することはできない。

 また、やや重だった前走は、馬場が向かなかったこともある。それで、勝ち馬とコンマ5秒差なら悪くない。同世代たちとの対決なら、激走があってもおかしくない。

 今年の3歳牡馬戦線は、コントレイルの「一強」状態にある。その最強馬がいなければ、思わぬ馬が台頭する可能性は大いに考えられる。もちろん、ここに挙げた3頭はその候補である。

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