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マジっすか。秋華賞で穴党記者から「驚きの伏兵馬5頭」が飛び出した

 3歳牝馬による秋の大一番GI秋華賞(10月15日/京都・芝2000m)は、いつになく混戦模様となっている。

 一番の要因は、GIオークス(5月21日/東京・芝2400m)を完勝した”女王”ソウルスターリングが古馬GI路線に向かったことが挙げられる。さらに、オークス3着馬のアドマイヤミヤビが引退。加えて、GI皐月賞(4月16日/中山・芝2000m)で牡馬を抑えて1番人気に支持されたファンディーナ(父ディープインパクト)、オークス2着のモズカッチャン(父ハービンジャー)、GI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)の覇者レーヌミノル(父ダイワメジャー)ら有力どころが、前哨戦のGIIローズS(9月17日/阪神・芝1800m)でそろって掲示板を外したことが、”混戦”へ一層の拍車をかけた。

 日刊スポーツの太田尚樹記者は、例年の傾向を踏まえて、今年の秋華賞は「レースそのものが”穴”」という考え方を示す。

「(秋華賞の)最近5年の連対馬はすべて5番人気以内で、レースの傾向は”堅め”になりつつあります。しかし、今年の人気馬は一長一短あって、どの馬が来てもそれなりの配当が見込めるでしょう。無論、当てさえすれば、ですが(笑)」

 スポーツニッポンの小田哲也記者と、デイリー馬三郎の木村拓人記者は、そうした人気馬にも付け入る隙があり、さらなる高配当狙いもあり、と踏んでいる。

「ファンディーナが完璧な状態なら……とは思いますが、前走のローズSがあまりにも余裕残しの状態でした。そこから、ガラリ一変というのは難しいでしょう。それでもファンディーナが人気になるようなら、疑ってみたほうがいいのではないでしょうか」(小田記者)

「GI NHKマイルC(5月7日/東京・芝1600m)を制したアエロリット(父クロフネ)は、前走のGIIIクイーンS(7月30日/札幌・芝1800m)でも古馬相手に快勝しました。ただその勝利は、小回りコースで、うまく単騎で先行できたのが大きかったと思います。本来、右回りは手前の替え方がぎこちない馬ですし、ごちゃつく京都の内回り2000mではその辺も心配されます」(木村記者)

 アエロリットは、ここまでの距離経験が1800mまで。力量は認めるが、そうした点でも一抹の不安がある。

 そこで、木村記者はあくまでも穴狙いに徹する。

「春から”ハイレベル”と言われていましたが、一連の結果から、突き抜けている馬がいないのも事実。ならば、条件馬でも侮ってはいけません。僕の考え方としては、牡馬混合の古馬1000万条件で、芝1800m~2000mのレースを勝てる力があれば、春の既存勢力相手にも勝負になると見ています。今回、これに当てはまるのは、ディアドラ(父ハービンジャー)とリカビトス(父ディープブリランテ)。”穴”という意味では後者に食指が動きます」

 木村記者が推すリカビトスは、デビュー以来3戦無敗。底が見えていないだけに、非常に不気味な存在だ。ただ、体質の弱さからあまり使い込めず、今回も6月24日のレース以来、およそ3カ月半ぶりのレースとなる。

「確かに体質の弱さから、常にレース間隔を取って使われています。でもその分、今回も”休み明け”というのはまったく気になりません。むしろ、注目すべきはこの馬のポテンシャル。斤量に恵まれたとはいえ、6月の東京開催で、それも古馬牡馬混合の1000万条件で、さらに芝1800m戦を勝てるような3歳牝馬はそうそういませんよ。

 スタートが遅いので、(秋華賞でも)道中は後方から追走することになると思いますが、手綱を取るのが、同じような脚質のミッキークイーンでこのレースを勝っている浜中俊騎手ですから、そこはうまく乗ってくるでしょう。

 リカビトスの他では、紫苑S(9月9日/中山・芝2000m)で2着に粘ったカリビアンゴールド(父ステイゴールド)やレーヌミノルあたりが、今回は人気を落としそうで狙い目となります」

 リカビトスについては、関東馬でありながら、関西の太田記者も注目している。

「(リカビトスは)思った以上に下馬評が低いんですよね。だから、余計に気になります。ここまで3戦3勝、すべて最速の上がりをマークしました。前走、2着馬との着差は半馬身でしたが、4コーナーから早々に手綱をしごかれて、直線では2度ほど左へもたれる場面がありながら、差し切り勝ち。着差以上の内容だったと思います。

 そして、秋華賞の最近5年の連対馬は、10頭中9頭が4コーナーでは5番手以下の位置にいました。つまり、内回りの2000mという舞台でありながら差しが届くレースで、リカビトス向きと言えます。今回は相手強化に加えて、関西圏への長距離輸送など課題は多いですが、戦績を見ても休み明けは苦にしないようですし、一発があってもおかしくないと思います」

 小田記者は、「一番計算が立つのはディアドラですが、キレ負けして2、3着ではないでしょうか」と仮定して、ポールヴァンドル(父ダイワメジャー)を筆頭に、ミリッサ(父ダイワメジャー)、レーヌミノルと、ダイワメジャー産駒3頭を推奨する。


桜花賞馬レーヌミノルの巻き返しはあるか

「ポールヴァンドルは(マイル・短距離指向の)ダイワメジャー産駒でありながら、2000m戦でデビュー。中距離を意識して使われてきました。そして、そのデビュー戦では、のちのダービー馬レイデオロからコンマ2秒差の2着。能力の高さは早々に示しています。

 前走の紫苑Sはスタートで後手を踏んだ分、後ろからの競馬になりましたが、最後は勝ち馬にハナ差まで迫りました。前目の競馬が本来のスタイルで、(秋華賞では)先行する馬たちをうまく使って好位から流れ込めば、後続も完封できるのではないでしょうか。

 ミリッサは、半姉が昨年のオークス馬シンハライトという良血。その血統背景どおりの成長を見せています。レーヌミノルは、当日大きく人気を落とすようなら、狙う価値があると思っています」

 ハイレベルかつ、大激戦の3歳牝馬路線。最後に大輪の華を咲かせるのはどの馬か。注目のゲートインまで、まもなくである。

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